叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」

 

 

3月1日

 こんにちは。今回は、西村博之氏著の『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』という本を紹介します。

 本書では、日本という国は、今世界でどういう立ち位置にいるのか。アドバイスや損得抜きでそれを直視することによって、今後どうすれば良いのかと言うものが見えてくるような一冊になっています。

  国家の問題にだけでなく、個人の人生を考える上でも、世の中の真実について知る事は不可決です。そして、確かに世の中は不条理で、多くの人が考えているよりもずっと不公平です。しかし、そうした世の中の真実を覗く事は決して恐ろしいことではありません。あなた自身を正しい方向に導くために、しっかりと目を開けて現実社会をみてみませんか?

 

 

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目次

1. 社会 「生きづらさ」の正体に気づけない人たち

2. 仕事 「問題」を抱えてがむしゃらに働く人たち

3. 教育 「謎の習慣」に従い続ける人たち

4. 政治 「終わるきっかけ」を必死で作る人たち

5. 人間関係 「付き合い方」を間違えている人たち

 

 

1. 社会 「生きづらさ」の正体に気づけない人たち

 皆さんは日本の現状が見えていますか?

 世界は凄まじい速さでグローバル化を進めています。そんなグローバル化を続ける世界で、ここ最近際立っているのが、「日本の物価の安さ」です。

 

「安い国ニッポン」

 これは、日本経済新聞の特集記事のタイトルで、掲載当時大きな話題を呼びました。この記事では、海外の国々と比べて、日本の物価が低迷していると言う現実を、具体的な数字を上げつつ報じています。

 例えば日本ではダイソーと言えば「100円ショップ」ですが、実は国ごとに商品の値段が違うそうです。中国では153円、シンガポールでは158円、アメリカでは162円…、と、どの国も日本より50円以上も高くなっています。ブラジルに至っては215円と日本の2倍以上です。

 また、ディズニーランドの入場料は、日本では8200円ですが、アメリカ・カリフォルニアでは14,000円位と大きな開きがあります。

 

そうです日本は安い国なんです。

 

 しかし1990年代前半、日本はとても「高い国」でした。だから、海外からはよほど裕福な人たちしか遊びに行きませんでした。逆に私たちが海外旅行に行けば、日本でならファミレスで食事する位の値段で、そこそこの高級レストランに行きました。また、ブランドものもバンバン買いました。当時の日本人は、ごく庶民であっても海外では富裕層のように振る舞いました。ですが、これらは今となっては、昔話になっています。今海外旅行に行くと、どこも物価が高いことに驚くはずです。

実は日本だけが取り残されたように物価が安いと言うのが現実なのです。

 

 まだ日本の物価が高かった頃、中国に変換される前の香港ではソニー東芝など日本の電機メーカーが独占していました。そして当時の日本の電機メーカーは、次々とアジアに進出し、技術を伝えていました。しかし、そうした国々にいつの間にかすっかり逆転されてしまい、現在、多くの海外企業が日本の技術を下敷きにして成功を収めているのです。

  この章で述べていあること、それは、まず「日本の現状」をきちんと理解すること。そして、これから世界でどう存在感を出していくかを考えていくべきだということです。

 

2. 仕事 「問題」を抱えてがむしゃらに働く人たち

 

 事実、日本の世界競争ランキングは63カ国中の34位です。このことは、日本は、立派なインフラが整っているのにもかかわらず、ビジネスの効率が悪いと言うことを証明しています。日本は国内生産GDPこそ世界3位ですが、一人当たりに換算すると26位にまで下がります。このデータからわかるように海外諸国に比べて日本人の働き方そのものが非効率だということがわかります。

 

 この背景には時代に合わない働き方が浸透してしまっているからです。そして、その主な原因が日本企業の社内制度です。

 例えば、日本ではいまだに能力による評価があまりなされていません。「年功序列」の制度が、多くの職場で撤廃されずに残っています。高度経済成長の時は、日本全体が上がり調子だったので、「やれば結果が出る」時代でした。能力や効率を重視しなくても、とりあえず長く働けばよかったのです。こういう社会状況であれば、「会社に長くいる=会社に貢献してきた」と言うことなので年功序列は理にかなっています。

 確かに、高度経済成長期のように、ものが不足していた時代は、安いものを作っていれば買う人が必ずいたのですが、しかし、現在は、みんな豊かになったので生活必需品じゃないものにお金を使う時代だったりします。例えば、ゲームアプリの課金などは利用しなくても人生で全く困らないものですが、今は多くの人がお金をつぎ込んでいます。

 

 また、別の角度から覗いてみましょう。

 2018年5月5日付の朝日新聞に、「お金の若者離れ」という投書があり、これに対してネットで大論争が起きました。投書は20歳の大学生からのもので、昨今盛んに行われている、「若者の旅行離れ」「若者の車離れ」といった現象の根底にあるのは「お金の若者離れ」ではないかと提言していました。要するに、若者はお金がないから気軽に旅行に行ったり車を買ったりできないのだと訴えているのです。

 

 事実、2016年の調査では、20代前半の平均年収は258万円月収で割ると15万円位でやりくりしている人もたくさんいます。

 ところが、この投書に対し、ネットで中高年から「今の若者甘えすぎている」と言う意見が多数寄せられました。そこで、ある若者が、「甘えていると言うなら、月15万円で生活してみろ」と反応すると、今度は、「大卒で月15万円しか取れないのかだったら転職しろ」と現状を全く理解できていない反論が帰ってきたのです。

 単純に「自分たちが、経済が上がり調子の時期にサラリーマンをやれただけなのだ」と言うことを理解していないおじさんは、すぐに現実を無視した説教します。

 

 2014年時点の大学の平均的な学費は、年間で私立86万円、国公立53万円にも上がります。これに対して、おじさんが大学生だった頃は私立約18万円、国公立約3万円6千円です。物価の違い差し引いても、おじさんたちのほうが、はるかに甘くやってきたのです。これならバイトのお金で隠しだけでなく、中古車位まかなえたでしょう。一言に行って、あの頃と今では「時代が違う」のです。若者たちはそのことをよくわかっています。一方わかっていないおじさんたちは、いつまでも古臭い過去の価値基準でものを考えています。このように多くの組織で、旧時代的な考えの人たちが、まだ上の立場にいるために数々の馬鹿げた不条理が分かりとっているのです。

 

 このように、現代の日本は経済が成熟しているため、ただものを得る、ただサービスを提供するだけでは、存在感を出していけません。また、古い価値基準を持った組織の権力者たちがイノベーションの邪魔をしていると言えなくはないでしょう。

 

 また、現在の働き方改革などの「全体主義」も、企業にとって、社会にとって。効率的ではありません。なぜなら、働き方なんて、会社と社員の間で決めることだからです。

 多くのメディアで取り上げられ、話題になった電通過労自殺は、上司からの過度な仕事の押し付けが原因だったようですから、そうした「個人の意思を無視した過重労働」は、なくしていかなければなりません。

 しかし、その解決策として、働きたくてたまらない社員も含めて全員の勤務時間を制限すると言うのはどう考えても効率的ではないでしょう。働きたい社員には働ける環境を用意しつつ、適度な業務を強いられている社員がいないかチェックできる体制を作っていくべきでしょう。 

 つまり、一人一人が自分で働き方を選べる方が良いのではないかと言うことです。 ここで本書で紹介されている、1つの働き方を紹介します。それはフリーランスです。

 昨今、企業の「働かせすぎ」に対する、世間の目はかなり厳しくなっています。社員がSNSを使って会社の内情を匿名で告白する事例も増えてきています。

 このような状況が続くと、ブラックな体質の企業は「外注」に頼らざるをえません。その時、下請け企業などに発注すると、これがまたリスクがありますから、標的になるのは「フリーランス」だと筆者は述べています。

 

 つまり、今すべきなのは「昔は良かった」と懐かしむことでも「将来は暗い」と悲観することでもなく、時代に合った制度を取り入れていくことなのです。

 

3. 教育 「謎の習慣」に従い続ける人たち

 

 ここでは「遺伝」と「知能」の真実について語っていきましょう。

 教育社会学を専門とするお茶の水大学の耳塚教授が首都圏に住む約1200名の小学生6年生とその親についてを調査を行いました。その結果によると、1つの真実が浮き上がっています。

「親の収入が多いと子供もよく勉強し成績もいい」と言う真実です

 また子供の教育に対する親の期待値が高いほど子供の学力も上がるというデータが確認されました。成績が1番良いのは「大学院まで」進んでほしいと期待している親の子供で、次が「大学まで」続いて「専門校•短大まで」となっています。面白いのは、「高校まで」と「中学校まで」にはほとんど差がないどころか、わずかに「中学校まで」の方が高いのです。

 こうした傾向は世界的にも見て取れます。大学の博士がボルチモアという都市に住む子供、800人を対象にら小学1年生から20代後半になるまでの約30年間を追跡し、その子たちの生活環境と経済的な成功と愛との関係を調べました。

 

 その結果、両親が健在で経済的に恵まれた子供は成人しても裕福で、親が離婚したりして経済的に苦労したこともほとんどが貧困層から抜け出すことができませんでした。少しの例外として大学の学位を得た人が28人、比較的高い収入を得られるようになった人が33人いただけでした。

 よく学歴は、本人の努力次第で手に入れることができるから、公平に近い値表だと言われることがあります。しかし、実際結果を見る限り、実際には、親の収入や周りの環境がかなり影響与えるようです。

 

 また日本学生支援機構が2018年の秋をした学生生活調査によると、大学生がいる家庭の平均世帯年収は、国立で841万円、公立7,30万円、私立834万円となってます。また、世帯年収1000万円以上の家庭の割合は、国立29.2%、公立20.3%、私立25.7%です。かつては、お金持ちの子供は私立の1貫教育校へ進み、お金がない家庭では大学進学などを諦め、その中で特に優秀な若者は9月の末に、国公立大学を目指すという構図がありました。しかし、今はすっかり逆転し、平均年収が高い家庭では国立大学に進む割合が高くなっています。

 

 また、かつて某有名私立大学の小学校に子供を通わせていた筆者の知人は、その入試で行われている面接試験についてこう語っていたそうです。「あくまで子供の面接と言う建前だけど、実は一緒に生きている親を見ているんだよ。」

 短い面接時間で子供の学習能力を見抜くのは無理だし、その時に多少、学力が下がっていてもいずれ同じようにできるようになる。だから、子供を見ても意味がない。それよりも子供の教育関係を左右する親を見たほうが評価しやすいと言うのです。このように幼稚園や小学校の受験では、当たり前のように、子供は親の様子で判断されているのです。

 このように子供の学力は、環境によっても大きく左右されるので、努力が全てではないと言うことを意識しておいたほうがいいと思います。

 

 

4. 政治 「終わるきっかけ」を必死で作る人たち

 

 日本の「規制」は早いが「認可」は遅い

 中国のある研究グループが、人間の脳の発達に関わる遺伝子をサルの脳に移植し、その認知能力を向上させたという論文を発表しました。倫理的な観点から、世界中の批判が集まっているものの、彼らは「人間の脳疾患に関する知見をもたらす」と主張しています。日本や欧米諸国は、自分たちの生命倫理の間の問題により、遺伝子操作には規制をかけています。一方、そうした規制がない中国がどんどん研究を進め、最新の医療技術を確立させています。

 様々なリスクを考えた結果、積極的に研究を進める中国と、規制をかけている日本や欧米諸国のどちらが正しいかは断定できません。しかし、生命科学の分野で、中国の存在感が増していくのは事実です。その分巨額の研究費を集められるので、各国の優秀な人材も、最高の研究環境を求めて、中国に移っていくようになっていきます。

 

 特に、日本は自らかけた規制によって、多くの可能性をつぶしてきた国です。

 日本では、2015年7月、ドローンを規制する国保の改正案が議決され同年12月から施行されました。人が集まっているところや重要な施設にドローンが落下したりすると危険だからと言う理由から、早々に規制がかかったのです。

 一方で、諸外国では、ドローン技術をいかに活用するかに関心が積もり、そこに焦点を絞った法整備が次々と行われてきました。実際に、2016年6月には中国ECサイトの大手である企業がドローン配送を正式にスタートしています。

 日本で今後、街中でのドローン飛行ができるようになっても、中国などの外資系企業の参入が進むだけではないかと思われています。中国の企業はすでに、ノウハウを蓄積されさせているので、日本企業ではとても太刀打ちできないのでしょう。結果的に、かつては世界一のラジコン技術を誇っていた日本は、ドローンを活用した新しい産業で著しく遅れをとっているのです。

 

 新しい技術は、それまでになかったものであるために、不明な部分や危険もあるのは当然です。日本はその危険性に着目し規制をかけるスピード感が凄いのに、それを活用するための法整備となると亀のように遅くなる、残念政策をとっているのです。

 

 

5. 人間関係 「付き合い方」を間違えている人たち

 

 2014年に、「炎上時の書き込み」に関する調査が行われました。その結果、炎上時の書き込み経験があったのはわずか1.1%に過ぎなかったそうですつまりは、炎上させているのはごく1部の人だけだということです。その1部の人たちが何度もしつこく書き込むことで、あたかも多くの意見のようになってしまっているだけなのです。また、ネットで炎上していることを冷静に観察してみると、大体が「どうでもいいこと」なのです。日本人の99%が何とも思っていないのです。だって自分には関係ないのですから。

 

 ところが、自分には関係のないことでも食いついて「怒る事を趣味にしている」人たちが存在するのです。そういう人たちにとって寝た格好のか。身元がバレないままにいくらでも他人を罵倒できます。

 

 要するに、今のネットには「お金はないけれど時間は余っている」という暇人が溢れているのでしょう。2017年に、金融広報中央委員会が行った調査では、かなり衝撃的な結果が出ています。日本全国の20歳以上で、かつ2人以上で暮らす8000世帯を対象に調べたところ。金融資産が0の世帯が31.2%を占め、しかも収入がない世代が60.7%あったそうです。今日も一人暮らしでないのにこれほど貧乏。となれば、ほとんどお金のかからないネットに娯楽を求めるしかないのでしょう。お金がある人は、もっと楽しいリアルな趣味を持っていて、ネットの炎上騒動になど参加している暇はありません。

 

 一方、時間はあるけれど、その時間を有意義に過ごすためのお金がないと、ひたすら、ネットで関係のない人を攻撃して憂鬱を晴らしたくなるのかもしれません。

 そういう1部の人たちが自分で自分の怒りに火をつけ、狂ったように暴れているのが炎上現場です。SNSに自分や時間を振り回されるのではなく、自分が有意義だという過ごし方をしたいものです。

 

 

 もう一つの人間関係を間違えている事例として「苦労信仰」が挙げられます。

「私が苦労したから、お前も苦労しろ」という呪縛のようなものです。ここで1つ、データを紹介します。国連の関連の団体が行っている「世界幸福度報告書」の2019年版によると、幸福度が高いのは1位フィンランド、2位デンマーク、3位ノルウェーと北欧諸国が占め日本は、156 カ国中58位でした。

 

 上位を占めている北欧の国家は、税金が高い代わりに福祉が充実していることで有名です。例えば、デンマークは消費税が25%と高くなっている一方で、医療費や教育費は基本的にかかりません。それでは育休が父母合わせて480日取得でき、最初の390日間は給料の8割が受け取れます。こういった社会福祉制度について、日本は著しい後進国だから少子化も解決できないのだと思います。いまだに抜本的な取り組みがなされていないのが現状です。

 

 しかし、この背景には、どうも、日本人にはそれが辛く苦しいことであっても、「自分たちがしてきた事は次の世代をするべきだ」と言う呪縛があるようなのです。

 

 それが色濃く表れている例があります。日本の分娩事情を知っているでしょうか。フランスでは約8割の妊婦さんが無痛分娩を選び、国がその費用負担します。ところが日本では保険適用外で無痛分娩を選ぶのは約6%。もちろん、費用の面で無痛分娩を選ばない人は多いでしょう。ただ、これを踏まえても、フランスの13分の1と言うのはあまりに少なすぎるように思います。この数字の帰りはどこから来るのか。筆者は「日本の空気を読む国民性」に理由があるように思えてならないようです。

 

 「お産と言うのは、痛い思いをして当たり前だから。」「これまでみんな、そうしてきたんだから。」「お腹を痛めたからこそ若くはかわいいのだ。」妊婦の母親がこのような主張して無痛分娩に反対するケースがよくあるそうです。まさに、前の世代から続く呪縛といえます。このほかにも様々あるのですがそれは本書で。

 

 そういう「便利」や「快適」を、出産や子育てに求める事は、あたかも罪深いことであるかのような「苦労信仰」が日本人に根付いているように思えてなりません。

 

 このほかにも、「当然の権利」すら受けづらい日本の現状があります。日本1.6%、フランス5.7%、ドイツ9.7%.....。これらは、人口における生活保護の利用率です。

日本は生活保護を受けている人の割合がダントツで低い国なのです。

 

生活保護は以下の条件が揃えば受けられます。

• 世帯収入が最低生活費以下

• 貯金額、現金、保険、土地、家、家などの財産がない

• 援助してくれる家族親族がいない

• 病気などの理由があって働けない

 

 生活保護申請すれば良いのではないかと言う声もありますが、実際、先に挙げた4項目を満たすのはそう簡単では無いようです。生活保護申請しても、手持ちの現金や貯金を合わせて10万円を超える額があれば、「まだがんばりますね」と拒否されてしまう世界なのです。特に、親元で暮らせる引きこもりの人たちは、その多くが働きたくても働けない状態に置かれていますが、援助している家族がいると言うことで申請が通りません。

 欧米では、子供は自立していくことを前提で育てられます。子供が巣立った後は、夫婦2人の生活に戻るのが当たり前です。しかし、日本は、昔は祖父母•父母•子供たちと言う多世代世帯だったが祖父母を離れて各家族化したものの、親子の関係だけは濃密に残っています。そのため、欧米なら、「勝手にしなさい」と突き放すところを、日本では親の責任でもあるのだから何とかしなくてはと引き受けてしまいます。そして結果的に、「援助してくれる家族親族がいない」という項目に当てはまらなくなるわけです。

 

世間を気にするあまり、適切な選択をできずに、引きこもりの子供をその親も不幸になってしまうのです。

 

 

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まとめ

 

 このように本書では、たくさんの「真実」を明かされています。しかし、これら全てが数10年後も正解だとは限りません。変化に惑わされないように、ちゃんと裏を取るようにした方が良いでしょう。

 そうやって、その本の内容を鵜呑みにするのではなく、「これって本当なのかなぁ」と調べる癖をつける方が長い人生得することが多くなると思います。

 

 世の中には、知りたくもないこと、知らなくてもいいこと、知らないといけないことが、たくさん存在します。しかし、そんな中から、自分にとって有益で適切な情報を取得することは、あなたの身を守ります。自分がどの立場にいるのかで、本書を読んでいだいた感想は異なると思います。Fラン大学生である私は、こんな不平等な社会に大きなショックを受けてしまったのですが、この現状を知らなければ、この現状から抜け出すことも知りませんでした。

 きっと世の中は私が思っている以上に残酷だし、不平等だし、ひねくれてるけど、それでもこんな世界で生き抜いていかなければならない。

 でも、そんな私を守るのは、私で、あなたを守るのは、あなた自身でしかないのです。だから、目を背けずに、世界の本質と向き合い、時代の犠牲者にならない努力をしていきたいと深く感じます。

 

 

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参考文献 :西村博之(株式会社三笠書房)『叩かれるから黙っておいた「世の中の真実」

 

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