叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」

 

 

3月1日

 こんにちは。今回は、西村博之氏著の『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』という本を紹介します。

 本書では、日本という国は、今世界でどういう立ち位置にいるのか。アドバイスや損得抜きでそれを直視することによって、今後どうすれば良いのかと言うものが見えてくるような一冊になっています。

  国家の問題にだけでなく、個人の人生を考える上でも、世の中の真実について知る事は不可決です。そして、確かに世の中は不条理で、多くの人が考えているよりもずっと不公平です。しかし、そうした世の中の真実を覗く事は決して恐ろしいことではありません。あなた自身を正しい方向に導くために、しっかりと目を開けて現実社会をみてみませんか?

 

 

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目次

1. 社会 「生きづらさ」の正体に気づけない人たち

2. 仕事 「問題」を抱えてがむしゃらに働く人たち

3. 教育 「謎の習慣」に従い続ける人たち

4. 政治 「終わるきっかけ」を必死で作る人たち

5. 人間関係 「付き合い方」を間違えている人たち

 

 

1. 社会 「生きづらさ」の正体に気づけない人たち

 皆さんは日本の現状が見えていますか?

 世界は凄まじい速さでグローバル化を進めています。そんなグローバル化を続ける世界で、ここ最近際立っているのが、「日本の物価の安さ」です。

 

「安い国ニッポン」

 これは、日本経済新聞の特集記事のタイトルで、掲載当時大きな話題を呼びました。この記事では、海外の国々と比べて、日本の物価が低迷していると言う現実を、具体的な数字を上げつつ報じています。

 例えば日本ではダイソーと言えば「100円ショップ」ですが、実は国ごとに商品の値段が違うそうです。中国では153円、シンガポールでは158円、アメリカでは162円…、と、どの国も日本より50円以上も高くなっています。ブラジルに至っては215円と日本の2倍以上です。

 また、ディズニーランドの入場料は、日本では8200円ですが、アメリカ・カリフォルニアでは14,000円位と大きな開きがあります。

 

そうです日本は安い国なんです。

 

 しかし1990年代前半、日本はとても「高い国」でした。だから、海外からはよほど裕福な人たちしか遊びに行きませんでした。逆に私たちが海外旅行に行けば、日本でならファミレスで食事する位の値段で、そこそこの高級レストランに行きました。また、ブランドものもバンバン買いました。当時の日本人は、ごく庶民であっても海外では富裕層のように振る舞いました。ですが、これらは今となっては、昔話になっています。今海外旅行に行くと、どこも物価が高いことに驚くはずです。

実は日本だけが取り残されたように物価が安いと言うのが現実なのです。

 

 まだ日本の物価が高かった頃、中国に変換される前の香港ではソニー東芝など日本の電機メーカーが独占していました。そして当時の日本の電機メーカーは、次々とアジアに進出し、技術を伝えていました。しかし、そうした国々にいつの間にかすっかり逆転されてしまい、現在、多くの海外企業が日本の技術を下敷きにして成功を収めているのです。

  この章で述べていあること、それは、まず「日本の現状」をきちんと理解すること。そして、これから世界でどう存在感を出していくかを考えていくべきだということです。

 

2. 仕事 「問題」を抱えてがむしゃらに働く人たち

 

 事実、日本の世界競争ランキングは63カ国中の34位です。このことは、日本は、立派なインフラが整っているのにもかかわらず、ビジネスの効率が悪いと言うことを証明しています。日本は国内生産GDPこそ世界3位ですが、一人当たりに換算すると26位にまで下がります。このデータからわかるように海外諸国に比べて日本人の働き方そのものが非効率だということがわかります。

 

 この背景には時代に合わない働き方が浸透してしまっているからです。そして、その主な原因が日本企業の社内制度です。

 例えば、日本ではいまだに能力による評価があまりなされていません。「年功序列」の制度が、多くの職場で撤廃されずに残っています。高度経済成長の時は、日本全体が上がり調子だったので、「やれば結果が出る」時代でした。能力や効率を重視しなくても、とりあえず長く働けばよかったのです。こういう社会状況であれば、「会社に長くいる=会社に貢献してきた」と言うことなので年功序列は理にかなっています。

 確かに、高度経済成長期のように、ものが不足していた時代は、安いものを作っていれば買う人が必ずいたのですが、しかし、現在は、みんな豊かになったので生活必需品じゃないものにお金を使う時代だったりします。例えば、ゲームアプリの課金などは利用しなくても人生で全く困らないものですが、今は多くの人がお金をつぎ込んでいます。

 

 また、別の角度から覗いてみましょう。

 2018年5月5日付の朝日新聞に、「お金の若者離れ」という投書があり、これに対してネットで大論争が起きました。投書は20歳の大学生からのもので、昨今盛んに行われている、「若者の旅行離れ」「若者の車離れ」といった現象の根底にあるのは「お金の若者離れ」ではないかと提言していました。要するに、若者はお金がないから気軽に旅行に行ったり車を買ったりできないのだと訴えているのです。

 

 事実、2016年の調査では、20代前半の平均年収は258万円月収で割ると15万円位でやりくりしている人もたくさんいます。

 ところが、この投書に対し、ネットで中高年から「今の若者甘えすぎている」と言う意見が多数寄せられました。そこで、ある若者が、「甘えていると言うなら、月15万円で生活してみろ」と反応すると、今度は、「大卒で月15万円しか取れないのかだったら転職しろ」と現状を全く理解できていない反論が帰ってきたのです。

 単純に「自分たちが、経済が上がり調子の時期にサラリーマンをやれただけなのだ」と言うことを理解していないおじさんは、すぐに現実を無視した説教します。

 

 2014年時点の大学の平均的な学費は、年間で私立86万円、国公立53万円にも上がります。これに対して、おじさんが大学生だった頃は私立約18万円、国公立約3万円6千円です。物価の違い差し引いても、おじさんたちのほうが、はるかに甘くやってきたのです。これならバイトのお金で隠しだけでなく、中古車位まかなえたでしょう。一言に行って、あの頃と今では「時代が違う」のです。若者たちはそのことをよくわかっています。一方わかっていないおじさんたちは、いつまでも古臭い過去の価値基準でものを考えています。このように多くの組織で、旧時代的な考えの人たちが、まだ上の立場にいるために数々の馬鹿げた不条理が分かりとっているのです。

 

 このように、現代の日本は経済が成熟しているため、ただものを得る、ただサービスを提供するだけでは、存在感を出していけません。また、古い価値基準を持った組織の権力者たちがイノベーションの邪魔をしていると言えなくはないでしょう。

 

 また、現在の働き方改革などの「全体主義」も、企業にとって、社会にとって。効率的ではありません。なぜなら、働き方なんて、会社と社員の間で決めることだからです。

 多くのメディアで取り上げられ、話題になった電通過労自殺は、上司からの過度な仕事の押し付けが原因だったようですから、そうした「個人の意思を無視した過重労働」は、なくしていかなければなりません。

 しかし、その解決策として、働きたくてたまらない社員も含めて全員の勤務時間を制限すると言うのはどう考えても効率的ではないでしょう。働きたい社員には働ける環境を用意しつつ、適度な業務を強いられている社員がいないかチェックできる体制を作っていくべきでしょう。 

 つまり、一人一人が自分で働き方を選べる方が良いのではないかと言うことです。 ここで本書で紹介されている、1つの働き方を紹介します。それはフリーランスです。

 昨今、企業の「働かせすぎ」に対する、世間の目はかなり厳しくなっています。社員がSNSを使って会社の内情を匿名で告白する事例も増えてきています。

 このような状況が続くと、ブラックな体質の企業は「外注」に頼らざるをえません。その時、下請け企業などに発注すると、これがまたリスクがありますから、標的になるのは「フリーランス」だと筆者は述べています。

 

 つまり、今すべきなのは「昔は良かった」と懐かしむことでも「将来は暗い」と悲観することでもなく、時代に合った制度を取り入れていくことなのです。

 

3. 教育 「謎の習慣」に従い続ける人たち

 

 ここでは「遺伝」と「知能」の真実について語っていきましょう。

 教育社会学を専門とするお茶の水大学の耳塚教授が首都圏に住む約1200名の小学生6年生とその親についてを調査を行いました。その結果によると、1つの真実が浮き上がっています。

「親の収入が多いと子供もよく勉強し成績もいい」と言う真実です

 また子供の教育に対する親の期待値が高いほど子供の学力も上がるというデータが確認されました。成績が1番良いのは「大学院まで」進んでほしいと期待している親の子供で、次が「大学まで」続いて「専門校•短大まで」となっています。面白いのは、「高校まで」と「中学校まで」にはほとんど差がないどころか、わずかに「中学校まで」の方が高いのです。

 こうした傾向は世界的にも見て取れます。大学の博士がボルチモアという都市に住む子供、800人を対象にら小学1年生から20代後半になるまでの約30年間を追跡し、その子たちの生活環境と経済的な成功と愛との関係を調べました。

 

 その結果、両親が健在で経済的に恵まれた子供は成人しても裕福で、親が離婚したりして経済的に苦労したこともほとんどが貧困層から抜け出すことができませんでした。少しの例外として大学の学位を得た人が28人、比較的高い収入を得られるようになった人が33人いただけでした。

 よく学歴は、本人の努力次第で手に入れることができるから、公平に近い値表だと言われることがあります。しかし、実際結果を見る限り、実際には、親の収入や周りの環境がかなり影響与えるようです。

 

 また日本学生支援機構が2018年の秋をした学生生活調査によると、大学生がいる家庭の平均世帯年収は、国立で841万円、公立7,30万円、私立834万円となってます。また、世帯年収1000万円以上の家庭の割合は、国立29.2%、公立20.3%、私立25.7%です。かつては、お金持ちの子供は私立の1貫教育校へ進み、お金がない家庭では大学進学などを諦め、その中で特に優秀な若者は9月の末に、国公立大学を目指すという構図がありました。しかし、今はすっかり逆転し、平均年収が高い家庭では国立大学に進む割合が高くなっています。

 

 また、かつて某有名私立大学の小学校に子供を通わせていた筆者の知人は、その入試で行われている面接試験についてこう語っていたそうです。「あくまで子供の面接と言う建前だけど、実は一緒に生きている親を見ているんだよ。」

 短い面接時間で子供の学習能力を見抜くのは無理だし、その時に多少、学力が下がっていてもいずれ同じようにできるようになる。だから、子供を見ても意味がない。それよりも子供の教育関係を左右する親を見たほうが評価しやすいと言うのです。このように幼稚園や小学校の受験では、当たり前のように、子供は親の様子で判断されているのです。

 このように子供の学力は、環境によっても大きく左右されるので、努力が全てではないと言うことを意識しておいたほうがいいと思います。

 

 

4. 政治 「終わるきっかけ」を必死で作る人たち

 

 日本の「規制」は早いが「認可」は遅い

 中国のある研究グループが、人間の脳の発達に関わる遺伝子をサルの脳に移植し、その認知能力を向上させたという論文を発表しました。倫理的な観点から、世界中の批判が集まっているものの、彼らは「人間の脳疾患に関する知見をもたらす」と主張しています。日本や欧米諸国は、自分たちの生命倫理の間の問題により、遺伝子操作には規制をかけています。一方、そうした規制がない中国がどんどん研究を進め、最新の医療技術を確立させています。

 様々なリスクを考えた結果、積極的に研究を進める中国と、規制をかけている日本や欧米諸国のどちらが正しいかは断定できません。しかし、生命科学の分野で、中国の存在感が増していくのは事実です。その分巨額の研究費を集められるので、各国の優秀な人材も、最高の研究環境を求めて、中国に移っていくようになっていきます。

 

 特に、日本は自らかけた規制によって、多くの可能性をつぶしてきた国です。

 日本では、2015年7月、ドローンを規制する国保の改正案が議決され同年12月から施行されました。人が集まっているところや重要な施設にドローンが落下したりすると危険だからと言う理由から、早々に規制がかかったのです。

 一方で、諸外国では、ドローン技術をいかに活用するかに関心が積もり、そこに焦点を絞った法整備が次々と行われてきました。実際に、2016年6月には中国ECサイトの大手である企業がドローン配送を正式にスタートしています。

 日本で今後、街中でのドローン飛行ができるようになっても、中国などの外資系企業の参入が進むだけではないかと思われています。中国の企業はすでに、ノウハウを蓄積されさせているので、日本企業ではとても太刀打ちできないのでしょう。結果的に、かつては世界一のラジコン技術を誇っていた日本は、ドローンを活用した新しい産業で著しく遅れをとっているのです。

 

 新しい技術は、それまでになかったものであるために、不明な部分や危険もあるのは当然です。日本はその危険性に着目し規制をかけるスピード感が凄いのに、それを活用するための法整備となると亀のように遅くなる、残念政策をとっているのです。

 

 

5. 人間関係 「付き合い方」を間違えている人たち

 

 2014年に、「炎上時の書き込み」に関する調査が行われました。その結果、炎上時の書き込み経験があったのはわずか1.1%に過ぎなかったそうですつまりは、炎上させているのはごく1部の人だけだということです。その1部の人たちが何度もしつこく書き込むことで、あたかも多くの意見のようになってしまっているだけなのです。また、ネットで炎上していることを冷静に観察してみると、大体が「どうでもいいこと」なのです。日本人の99%が何とも思っていないのです。だって自分には関係ないのですから。

 

 ところが、自分には関係のないことでも食いついて「怒る事を趣味にしている」人たちが存在するのです。そういう人たちにとって寝た格好のか。身元がバレないままにいくらでも他人を罵倒できます。

 

 要するに、今のネットには「お金はないけれど時間は余っている」という暇人が溢れているのでしょう。2017年に、金融広報中央委員会が行った調査では、かなり衝撃的な結果が出ています。日本全国の20歳以上で、かつ2人以上で暮らす8000世帯を対象に調べたところ。金融資産が0の世帯が31.2%を占め、しかも収入がない世代が60.7%あったそうです。今日も一人暮らしでないのにこれほど貧乏。となれば、ほとんどお金のかからないネットに娯楽を求めるしかないのでしょう。お金がある人は、もっと楽しいリアルな趣味を持っていて、ネットの炎上騒動になど参加している暇はありません。

 

 一方、時間はあるけれど、その時間を有意義に過ごすためのお金がないと、ひたすら、ネットで関係のない人を攻撃して憂鬱を晴らしたくなるのかもしれません。

 そういう1部の人たちが自分で自分の怒りに火をつけ、狂ったように暴れているのが炎上現場です。SNSに自分や時間を振り回されるのではなく、自分が有意義だという過ごし方をしたいものです。

 

 

 もう一つの人間関係を間違えている事例として「苦労信仰」が挙げられます。

「私が苦労したから、お前も苦労しろ」という呪縛のようなものです。ここで1つ、データを紹介します。国連の関連の団体が行っている「世界幸福度報告書」の2019年版によると、幸福度が高いのは1位フィンランド、2位デンマーク、3位ノルウェーと北欧諸国が占め日本は、156 カ国中58位でした。

 

 上位を占めている北欧の国家は、税金が高い代わりに福祉が充実していることで有名です。例えば、デンマークは消費税が25%と高くなっている一方で、医療費や教育費は基本的にかかりません。それでは育休が父母合わせて480日取得でき、最初の390日間は給料の8割が受け取れます。こういった社会福祉制度について、日本は著しい後進国だから少子化も解決できないのだと思います。いまだに抜本的な取り組みがなされていないのが現状です。

 

 しかし、この背景には、どうも、日本人にはそれが辛く苦しいことであっても、「自分たちがしてきた事は次の世代をするべきだ」と言う呪縛があるようなのです。

 

 それが色濃く表れている例があります。日本の分娩事情を知っているでしょうか。フランスでは約8割の妊婦さんが無痛分娩を選び、国がその費用負担します。ところが日本では保険適用外で無痛分娩を選ぶのは約6%。もちろん、費用の面で無痛分娩を選ばない人は多いでしょう。ただ、これを踏まえても、フランスの13分の1と言うのはあまりに少なすぎるように思います。この数字の帰りはどこから来るのか。筆者は「日本の空気を読む国民性」に理由があるように思えてならないようです。

 

 「お産と言うのは、痛い思いをして当たり前だから。」「これまでみんな、そうしてきたんだから。」「お腹を痛めたからこそ若くはかわいいのだ。」妊婦の母親がこのような主張して無痛分娩に反対するケースがよくあるそうです。まさに、前の世代から続く呪縛といえます。このほかにも様々あるのですがそれは本書で。

 

 そういう「便利」や「快適」を、出産や子育てに求める事は、あたかも罪深いことであるかのような「苦労信仰」が日本人に根付いているように思えてなりません。

 

 このほかにも、「当然の権利」すら受けづらい日本の現状があります。日本1.6%、フランス5.7%、ドイツ9.7%.....。これらは、人口における生活保護の利用率です。

日本は生活保護を受けている人の割合がダントツで低い国なのです。

 

生活保護は以下の条件が揃えば受けられます。

• 世帯収入が最低生活費以下

• 貯金額、現金、保険、土地、家、家などの財産がない

• 援助してくれる家族親族がいない

• 病気などの理由があって働けない

 

 生活保護申請すれば良いのではないかと言う声もありますが、実際、先に挙げた4項目を満たすのはそう簡単では無いようです。生活保護申請しても、手持ちの現金や貯金を合わせて10万円を超える額があれば、「まだがんばりますね」と拒否されてしまう世界なのです。特に、親元で暮らせる引きこもりの人たちは、その多くが働きたくても働けない状態に置かれていますが、援助している家族がいると言うことで申請が通りません。

 欧米では、子供は自立していくことを前提で育てられます。子供が巣立った後は、夫婦2人の生活に戻るのが当たり前です。しかし、日本は、昔は祖父母•父母•子供たちと言う多世代世帯だったが祖父母を離れて各家族化したものの、親子の関係だけは濃密に残っています。そのため、欧米なら、「勝手にしなさい」と突き放すところを、日本では親の責任でもあるのだから何とかしなくてはと引き受けてしまいます。そして結果的に、「援助してくれる家族親族がいない」という項目に当てはまらなくなるわけです。

 

世間を気にするあまり、適切な選択をできずに、引きこもりの子供をその親も不幸になってしまうのです。

 

 

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まとめ

 

 このように本書では、たくさんの「真実」を明かされています。しかし、これら全てが数10年後も正解だとは限りません。変化に惑わされないように、ちゃんと裏を取るようにした方が良いでしょう。

 そうやって、その本の内容を鵜呑みにするのではなく、「これって本当なのかなぁ」と調べる癖をつける方が長い人生得することが多くなると思います。

 

 世の中には、知りたくもないこと、知らなくてもいいこと、知らないといけないことが、たくさん存在します。しかし、そんな中から、自分にとって有益で適切な情報を取得することは、あなたの身を守ります。自分がどの立場にいるのかで、本書を読んでいだいた感想は異なると思います。Fラン大学生である私は、こんな不平等な社会に大きなショックを受けてしまったのですが、この現状を知らなければ、この現状から抜け出すことも知りませんでした。

 きっと世の中は私が思っている以上に残酷だし、不平等だし、ひねくれてるけど、それでもこんな世界で生き抜いていかなければならない。

 でも、そんな私を守るのは、私で、あなたを守るのは、あなた自身でしかないのです。だから、目を背けずに、世界の本質と向き合い、時代の犠牲者にならない努力をしていきたいと深く感じます。

 

 

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参考文献 :西村博之(株式会社三笠書房)『叩かれるから黙っておいた「世の中の真実」

 

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僕は君たちに武器を配りたい

 

 2021年2月26日

 こんにちは。

 今回は、滝本哲史氏著の『僕は君たちに武器を配りたい』という本を紹介します。本書では、目まぐるしく変わっていく世の中で、これから社会に出るていくもの、社会に出たばかりの若者が、資本主義社会の中で生き残っていくための「武器」が配られています。いつまでも、平和で、政府に守られた社会が続くとは限らない。大きな災害や恐慌、テロが起きてもおかしくない世の中で私たちは生きています。非情で残酷な世の中を生き向くための「ゲリラ戦」のすすめがこの一冊です。

 時代の犠牲者にならないために、あなたがあなたらしく生きていけるためにも、是非この本を教本にしてもらえたら幸いです。

 

 

 

目次

第1章 勉強ができてもコモデティ

第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた

第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在

第4章 日本人で生き残る4つのタイプと生き残れない2つのタイプ

第5章 企業の浮き沈みのカギを握る「マーケター」という働き方

第6章 イノベーター=起業家を目指せ

第7章 本当はクレイジーなリーダーたち

第8章 投資家として生きる本当の意味

第9章 ゲリラ戦の始まり

 

 

第1章 勉強ができてもコモデティ

 経営学や経済学で使われる言葉で「コモディティ」という大事なキーワードを紹介する。コモディティとは、英語で石鹸歯ブラシなどの「日用品」を指すときに使われる言葉だが、経済学や投資の世界ではちょっと違う意味で使われる。市場に出回っている商品が、個性を失ってしまい、商社にとってみればどのメーカーのどの商品を買っても大差がない状態それをコモディティ化と呼ぶ。

 

  つまり、個性のないものは全てコモディティなのだ。どんなに優れた商品でも、スペックが明確に定義できて、同じ商品を得る複数の供給者がいれば、それはコモディティになってしまうのだ。

 

 そして、コモディティ化した市場で商売をすることの最大の弊害は、「徹底的に買い叩かれる」事だ。コモディティ市場において、商品の値段がいくらに決まるかは非常に明快で、コモディティー化した市場は、工場的に商品が余っている状態になるので、そこでの商品の値段は供給側の限界利益が0になるまで下がってしまう。

 

 わかりやすく例を上げると牛丼チェーンの値下げ競争にコモディティ化の典型を見ることができる。牛丼と言う食べ物は、チェーンによって多少は味に差があるだろうが、月に1度か2度食べる位の普通の生活に、その味の差異が明確に認識されているとは言い難い。生活者にとっては「おなかいっぱいで安い値段」で牛丼が食べられることが1番のバリューで、吉野家松屋すき家か大した問題では無いからだ。そうなると消費者が牛丼チェーンを選ぶ基準は、少しでも安い方が良いと言うことになり10円、20円の争いになっていき、値下げする事でしか他社との差別化ができなくなっているのだ。

  

 しかしここで言いたい事は、コモディティ化するのは部品だけの世界の話ではなく労働市場における人材の評価においても同じことが起きているということだ。これまでの「人材マーケット」では、資格やTOEICの点数といった客観的に数値で測定できる指標が重視されてきた。つまり、資格やTOEICの点数で自分を差別化しようとする限り、コモディティ化した人材になることは避けられず、最終的には安いことが売りの人材になるしかないのだ。

 

 このように、これからの日本では、単なる労働力として働く限り、コモディティ化する事は避けられない。

 それでは、どうすればこのようなコモディティ化の潮流から逃れることができるのだろうか。

それは、人より勉強するとかスキルや色資格を身に付けるといった努力ではなく、スペシャリティーになることだスペシャリティーとは専門性、特殊性、特色などを意味する英単語だが、要するに「他の人には代えられない唯一の人物」か他のものでは代替することができない唯一のもの」になるということだ。

 忘れてほしくないのが、スペシャリティーになるために必要なのは、これまでの枠組みの中で努力するのではなく、まず最初に資本主義の仕組みをよく理解して、どんな様子がコモディティ化スペシャリティー分けるのかそれを熟知することということだ。

 

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ここまでに手に入れた「武器」

• 全産業で「コモディティ化」が進んでいる。賃金を下げないためにはコモディティーになるな!

• 生き残るためには「スペシャリティー」な人間になること。「唯一の人間」になれ!

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第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた

 歴史を振り返ると、資本主義に至るまでに発展の段階がいくつか存在する。富を得る方法で、1番古くからあるのは「略奪モデル」である。簡単に言えば、富を持つものから力ずくで奪う、という方法である。「略奪モデル」の後に富を生み出す仕組みとして新たに出てきたのが、「交易モデル」である。そしてこの「交易モデル」の後に出てきて、大きく社会を変えたのが「生産性革命」である。靴や洋服などの日用品も生産革命によって大量に作られるようになりあらゆる階層の人間に行き渡るようになった。

 そして21世紀の現在、生産性革命はあらゆる国に行き渡った。生産性革命がもたらしたものは非常に大きく、かつては富裕層しか手に入れることができなかった自動車も、あらゆる階層に行き渡り、電気自動車の時代が始まろうとしている。

 

 そして、生産性革命が起こると同時に、工作機械の精度も向上していた。誰が生産ラインに入っても、最新の自動車を作れるようになり、熟練労働者が必要とされなくなっていく。誰でも良いのなら、企業はコストを抑えるために、もっと安い賃金で雇える人を採用するようになっていた。先進国の失業率が高まり貧富の差が拡大していった根本的な原因にはこのような工場現場で起きた技術革新があったのだ。

 

 そんな技術革新の中で、日本は「すり合わせ製造業」と言う分野で圧倒的な技術力を誇っていた。「擦り合わせ製造業」では、規格化された汎用部品を合わせて製品をつくりあげるのではなく、それぞれの部品屋ユニットを、最終的に最も性能や機能を発揮出来るようにカスタマイズして設計し組み立てる、という開発プロセスのことをさす。

 しかし、時代は変わってしまったようだ。

 工作機械の進歩は凄まじく、中国では人海戦術で多品種の製品を作るようになり、品質やコストに置いて差をつけることが難しくなっている。つまり、近年は日本企業と海外企業の作る部品では最終的な間製品の品質に有意な差がほとんど見られなくなってしまったのだ。

  このように、内需の拡大はもはや限界を迎えており、日本がこのままの経済戦略をとり続ける限り先行きは暗いのだ。 同じことを続けていても現場は悪くなる一方だ。

 

 今後は、個人レベルでビジネスモデルを変える、またはあたら新たなビジネスモデルを作り出すと言うことに挑戦しなければ、多くのビジネスマンが生き残ることができなくなってきます。そのためにはどう考え、何をすべきなのか、次章以降で説明していきます。

 

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ここまでに手に入れた「武器」

• 資本主義には3つのモデルチェンジ、「略奪」「交易」「生産性革命」があった

• 日本を支えてきた「すり合わせ産業」はもはや通用しない

• ものづくりにはこだわるな!国に頼るな!

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第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在

 

なぜほとんどの学生ベンチャーは失敗するのでしょうか」

 

 その答えは、コモディティ会社を作ってしまうからだ。例えば、文系の学生が、自分が家庭教師のアルバイトをしているからと、家庭教師の派遣会社を作ったり、理系の学生がプログラミングができるからといって、ゲームやシステムの開発会社を作るのがその典型的なパターンである。しかし、これらはすでに市場が熟成している。多くの会社が乱立し過渡競争が業界で、何の知識もない学生ベンチャーが成功するはずがあるだろうか。

 また、学生ベンチャーとして、たまたま歩直成功したとしても、それは学生の労働力が社会人に比べれば圧倒的に安く済み、また体力と暇がある上に仕事が早いといった理由で一時的に競争力があったに過ぎないのだ。

 

 だから学生は、卒業後すぐに起業するのではなく、いちど就職をして、社会の仕組みを理解した上で、コモディティー化から抜け出すための出口を考えながら仕事をしなければならない。そうして、出口を考えながら好機を待っていた人が、30前後で満を持して起業し、成功するパターンがベンチャーには実は多く見られるのだ。

 

 また、新規参入と言う点から述べると、特定の産業があるタイミングで大きくなり、そこで働いていた人が一時的に潤うことがある。しかし、その甘い蜜を吸おうと、後から参入しても報われないということを覚えていて欲しい。時代の流れというものはとても早く、変遷しないものはないからだ。

 これから就職や転職を考える人は、マクロな視点を持ちつつ、「これから伸びていく」「多くの人が気づいていない」ニッチな市場に身を投じることが必要なのだ。つまり就職においても、後に述べる投資家的視点を持っているかどうかが成否を左右するのだ。

 

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ここまでに手に入れた「武器」

• 現役学生が起業するのは「高学歴ワーキングプア」への道。コモディティ企業を作るな!

• 大量のコマーシャルを売っている会社、「今流行っている」商品、サービスを売る会社には気をつけよ!

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ここからは、これまでの時代、そして、これからの時代で儲げることができる人を6種類に分類して紹介する。以下の通りだ。

 

1. 商品を遠くに運んで得ることができる人(トレーダー)

2. 自分の専門性を高めて高いスキルによって仕事をする人 (エキスパート)

3. 商品に付加価値をつけて、市場に合わせて得ることができる人 (マーケター)

4. まったく新しい仕組みをイノベーションできる人 (イノベーター)

5. 自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人 (リーダー)

6. 投資家として市場に参加している人 (インべスター)

 

 そして、これから価値をしなっていく2つのタイプはトレーダーとエキスパートだと筆者は述べている。なぜならトレーダーは、大きな組織である必要がなくなっているからだ。ユニクロやキリンの広告を手がけ有名になったクリエイティブスタジオの佐藤可士和氏などが筆頭だ。同じくトレーダー的業種の代表である総合商社も、商品を右から東へ流して利ざやで稼いでいた部門は崩壊状態である。このように、商品を遠くに運ぶ役割だけでは、誰にでもとってかわられるからだ。

 また、エキスパートにおいて、1つのジャンルに特化して専門知識を積み重ねているだけでは生き残るのが難しくなっていると言える。ある時期に特定の専門知識を身に付けたとしても、その先にあるニーズが社会変化に伴い消えると知識のその必要性自体が一気に消滅してしまうからだ。

 

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ここまで手に入れた「武器」

• 資本主義の世界で、稼ぐことができるのは6タイプ

• しかしそのうちのトレーダーとエキスパートは価値を失いつつある

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 第5章 企業の浮き沈みのカギを握る「マーケター」という働き方

 

 これまでに、これから生き残れるビジネスパーソンのタイプは「マーケター」「イノベーター」「リーダー」「投資家」の4種類の人間だと述べている。これらについて以下紹介していく。

 まずマーケターとは、端的に定義すると、「顧客の需要を満たすことができる人」のことです。大切なのは、「顧客自体を新たに再定義する」と言うことである。つまり、人々の新しいライフスタイルや、新新たに生まれてきた文化的な潮流を見つけられる人のことを指し、自分自身で何か画期的なアイデアを持っている必要は無いのです。

 重要なのは、世の中で新たに始まりつつある、かすかな動きを感じ取る感度の良さと、なぜそういう動きが生じてきたのかを正確に出できる、分析力である。さらに、売るものは同じでも、「ストーリー」や「ブランド」といった一見とらえどころのないふわふわとした付加価値や違いを作れることだ。

 

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マーケター : ここまでに手に入れた「武器」

• マーケターとは新しくない要素の組み合わせで「差異」を作り出せる人のこと。これからのビジネスは「差異」が左右する。 

• 企業や商品で差をつける事は難しい。差をつけるには、ターゲットとなった顧客が共感できるストーリーを作ること。

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第6章 イノベーター=起業家を目指せ

 

 イノベーターになるにはどうすれば良いのだろうか。事実、最初から1人でイノベーションを生み出すことができる人はいない。

  歴史に名を残すイノベーターも、必ず最初はどこかの業界に属して働き、そこで知識と経験、スキルを蓄えた。だから、もしあなたがイノベーターを目指すとしても、必ず最初はどこかの会社に所属する必要がある。

 

 また、イノベーター的な考えをすると、つぶれそうな会社に入ることにも大きな意味がある。例えば、今は何とかもっていても、将来の先行きは無いだろうと思われる会社に入り、会社と業界を徹底的に研究する。そして会社が潰れる前に退職し、その会社を叩き潰す会社を作るのである。「お世話になった会社を叩き潰すなんて、、、。」と心が優しい人には極悪非道な振る舞いのように聞こえるかもしれないが、起業成功させるためには非常に有効な手法である。

 このようなケースはシリコンバレーでは極めてよくあることだし、日本でも珍しくは無い例えば牛丼チェーンの松屋等はもともと吉野家が元になって生まれた会社だった。このほかにも様々な有名企業がの始まりは、お世話になっていた会社を「仮想敵」と考え、その会社を叩き潰す会社を作ることが目的だったりする。

 

 こうした事例を見ても、学生がいきなり起業することの無謀さがわかるだろう。まず、自分が興味のある産業で就職してみる。そして経験と知識を蓄えてから、いずれその会社を叩き潰す会社を作れば良いのである。

 

 日本ではよくイノベーションを「技術革新」と訳されるが、実は「新結合」という言葉が1番この言葉の本質を捉え得た訳語だろう。今までとは違う組み合わせ方で提示すること。それがイノベーションの本質だ。社会にインパクトを与える商品やサービスを見出したい、と考えたとしても、全く新しい製品を作る必要は無いのである。今すでにあるものの組み合わせを変える、見方を変える、そうすることによってイノベーションを起こすことができるのだ。

 

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ここまでに手に入れた「武器」

• 自分の働く業界について、人、モノ、カネの流れを徹底的に研究しろ!

イノベーションのチャンスは「今しょぼい業界」にある。

•「 TPP(徹底的にパクる)」と「逆の発想」がイノベーションを生む。

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第7章 本当はクレイジーなリーダーたち

 

 事実、世の中に傑出した人物など、ほとんどいない。たとえいたところで、その人物が自分の配下になってくれるかどうかは別の問題だ。世の中のほとんどの人は凡人なのだから、その凡人をうまく使うスキルを学ぶことが大切なのだ。

 つまりリーダーには優秀だがわがままな人をマネージするスキルも大切だが、優秀でない人をマネージするスキルの方が重要なのである

 だめなところが多々ある人材に、あまり高い給料を払わずとも、モチベーションを高く仕事をしてもらうようにもっていくのが本当のマネジメント力なのだ。  

 

 ここで紹介されているのがクレイジーな人だ。筆者は、クレイジーな人だけがリーダーになれると主張している。Microsoft創業者のビルゲイツ、や同社のCEOを手がけた、スティーブバルマー、アップルのCEOであったスティーブ・ジョブズ日産自動車をV字復活させたカルロスゴーンなども「狂気の人」だったようだ。

詳しくは本書を読んでもらいたい。

 

 反対にあなたが、「自分をそこまでクレイジーではないが、組織を運営してみたい」と感じるならば、それはそれで組織に必ず必要な「リーダーの言葉を翻訳して仲間に伝えるタイプ」であることを意味するかもしれない。

 組織はリーダーだけでは成り立たない。ロールプレイングゲームのパーティーには洗車魔法使いや海賊といった特徴の異なる職種が必ず必要なように、企業にもリーダーが持っていない能力の持ち主が必要だからだ。実際に成功した企業家の多くが、自分と正反対の性格を持つ人ビジネスパートナーとして雇っている。もしあなたが、自分自身ではリーダーになれない、と感じているのであれば、リーダーをサポートする役割を果たすことでも充分成功のチャンスはあるのではないだろうか。

 

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これまでに手に入れた「武器」

• 「駄馬」を使いこなすのが本当のマネジメント。

• クレイジーな人はコンプレックスを原動力とせよ!

• クレイジーでない人はリーダーのサポート役になれ!

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第8章 投資家として生きる本当の意味

 

 「投資」とは、お金を投資することだと一般的に思われているが、本質的な「投資」とは、自分の労働力や時間、人間関係を見据えて、作り上げることでもあるのだ。先行きが見えにくい時代だからこそ、ある時点での1つの投資活動が、その後の自分の未来を大きく変えるのである。

 生産性革命の時代ならば、株式会社の資産とは金を出せば購入できる工場や機械などの設備だった。しかし現在の残業は、設備や機会があれば成り立つような単純なものではなくなっている。絶えずイノベーションを生み出すことができる知性や、全く異なる属性のものを結びつけて、オリジナルなものを作り出す発想力を持った人材そのものが、資産となっているのである。

 

つまりここで言いたい事は「投資する先はモノだけではない」ということ

「トレンドとサイクルを見極め間違えるな」と言うことだ。

 

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第9章 ゲリラ戦の始まり 

 

 いよいよ終盤だ。

 本書を通して筆者が言いたい事は2つある。

 

 1つ目は、「今ある技術を組み合わせることで、世界を変えるイノベーションを生み出すことがいくらでもできる」ということだ。イノベーションは科学や技術を専門とする理系の人間だけの仕事ではない。現在、そして未来の人々がどんなことに困ると予想されるか。どんなことが可能になったらより幸せになれるか。未だ顕著化していないニーズを見つけて実現するのは、まさく、マーケターやイノベーターやリーダーそして投資家の仕事に他ならない。

 

 2つ目は、これからの世界を生きていく人々にとって、世界共通言語である「英語」は必要不可欠なスキルになるということだ。「英語の勉強していても、上には上がいる」と悲観する人も多いかもしれない。しかし正確には、「英語のスキル単体では」の話だ。売りになるスキルや知識のない人が英語を勉強してもそれほどの価値は生まないが、技術者や起業家のような得るものがある人は、英語ができないと非常に損をするのである。インターネットで世界がリアルタイムでつながった現在、マーケットの大きさを決めるのは国境ではなく「言語」だ。自分のスキルと英語によるコミュニケーションを組み合わせることで自分の価値を何倍にも高めることができるのだ。

 

 おもしろいデータがある。

 成功した企業家に、「学生の頃から起業のためにわ、すごく努力をしていたか」と質問したところ、「すごく努力していた」という人はほとんどいないというのだ。

 

 成功した起業家は、学生の頃から起業のためにわ、すごく努力をしていたというではなくて、自分が長年興味と関心を抱いていた何かに、心から打ち込んでいるうちに、たまたま現在の状況につながっていたと言うケースが多いのだ。

 だから筆者は、社会に出てからのステップアップやキャリアプランについて学生の家から考え続ける事は意味がほとんどないと主張している。

 社会に出てからほんとに意味を持つのは、インターネットにも神の本にも書いていない、自ら動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。自分の力であったことだけが本物の自分の武器となるのである。資本主義社会を生きていくための力とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい課題を解決したり、ライバルといった「敵」を倒していくことで初めて手に入るものなのだ。

 

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つまり、筆者が伝えたい「武器」とは

 ・自分の信じる道が「正しい」と確信できるのであれば、「出る杭」になることを厭うべきではない。

・人生ではリスクを取らないことこそが大きなリスクになのだ。

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 他人にはできない、唯一の自分になること。

それが、これからの非常で残酷な日本社会を生き抜くための「ゲリラ戦」のすヽめである。

 

 

参考文献:滝本哲史 (2013年 株式会社講談社)『僕は君たちに武器を配りたい』

 

本番に強くなる   ーメンタルコーチが教えるプレッシャー克服法ー

 

 2月17日

 こんにちは。今回は、白石豊氏著の『本番に強くなるーメンタルコーチが教えるプレッシャー克服法ー』という本を紹介します。

 ここぞという一大局面、大舞台で、自分の実力を十分に発揮できないあなたに、是非読んでもらいたい一冊です。

この本を読めば、自分が本番に弱い理由がわかります。この本を読んで、新しい自分の扉を開きませんか?

 

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目次

第1章 実力発揮のメカニズム

第2章 プレッシャーとどう戦うか

第3章 実録「プレッシャーとどう戦うか」下柳剛投手の戦い

第4章 自信はつくものではなく、つけておくもの

第5章 集中力を、どうつけたらいいのか

第6章 ゾーン、あるいはフローというピークの状態

第7章「ありがとう」の心でタフになれる

 

 

第1章 実力発揮のメカニズム

 本番に強くなる=メンタルを強くすると考える人が多いのではないでしょうか。実際、メンタルトレーニングというのは、強いプレッシャーの中でも、一定の実力を十分に発揮できるようなタフな精神力を、合理的かつ計画的に向上させるための方法です。「技術や体力と同じように、精神力だってトレーニングすれば強くなるのはわかっているのですが、具体的に何をどうすれば良いのか」わからない人がほとんどだろう。そうして、「自分は本番に弱い人間だ」と思い込んでいる人々は沢山いるのではないでしょうか。

 

 例えば、仕事や勉強そしてスポーツなどの大きなプレッシャーがかかる場面において、それなりの結果を残すためには、技術や体力だけではなく、その基本となるたくさんの知識が必要です。もちろんそれを支える健康な体も必要です。しかし、それだけでは重要なプレゼンテーションやスピーチ、試験、面接などをうまくこなす事はできません。

 つまり、「やる気」「自信」「集中力」「冷静さ」などのメンタルスキルはどんな人でも備えておかなければならない、大切な心の資源なのです。

 

 ここで白石氏がメンタルトレーニングを行う際にチェックする8つのメンタルスキルチェックを紹介します。それぞれ10点満点で自己評価します。できればその理由も簡単に書いておくと良いです。

 

(1)意欲

(2)自信

(3)感情コントロール能力

(4)イメージ想起能力 視覚化

(5)集中力

(6)リラクゼーション

(7)コミニケーションスキル

(8)セルフコミュニケーションスキル

 

 この8つのセルフチェックを8つに分けた円の中で、レーダーチャートのように各領域を塗りつぶしていく。そうすれば、現在の自分の心の強さが一目瞭然となります。ちなみに「輪」は、丸くなければ回りません。

 

 例えば「意欲」と「自信」は最高得点の10点でも、「感情コントロール能力」と「セルフコミュニケーションスキル」が2点だったりすれば、「心の輪」としては、うまく回ってはくれません。

 こうして、メンタルスキルのチェックが終わったら、本番に際してスムーズに回る「心の輪」になるように、へこんでいる領域を高めるトレーニングをしていきます。

  以下「本番に強くなるため」ための具体的な方法を本書の一部分だけ紹介していきます。

 

第2章 プレッシャーとどう戦うか

 まず初めにプレッシャーとは何でしょうか。プレッシャーと言うのは精神的な10月のことを意味しています。確かに、これにうまく対処できないと、日ごろから培った実力を十分に発揮できないために、ミスや敗北など悔しい思いにつながることになってしまう。

 これらプレッシャーの原因には、試験や試合、舞台での演技や歌、大勢の前でのスピーチや重要な商談など、失敗が許されない局面にで出現します。そして多くの人々はこのプレッシャーを嫌がります。しかし、様々な各界のプロフェッショナルたちも、共通してプレッシャーがなくなるなどと言う事はほとんどないし、そして、レベルが上がれば上がるほど、プレッシャーもまた大きくなるというのが当然なのです。

 

 プレッシャーの克服法として専門家によって挙げられている事例がいくつか紹介されているのですが、その専門家たちか共通して述べていたのは、「苦しい時にも、あえて笑う」と言うことであり、これはすでに脳科学的にその効果を十分に説明できるというドイツの研究結果も存在する。

 

 では、「いざ本番と言う時にかかってくるプレッシャーをどう克服するか」。これは、すべての人が解決したい問題でしょう。これについて本書では、「スイッチが入る」タイミングが存在すると述べられています。「スイッチが入る」と言う意味は、いざと言う時に脳が集中できるようになるために、プレッシャーがあってもパフォーマンスが発揮できるということです。つまり、集中モードに切り替わると言う事なのですが、本来そうした切り替えは、前頭葉が行っているために意図的には難しいのです。

 しかし、各界のプロフェッショナルたちはこの集中モードに意図的にアクセスすることができると言う。それは「本番前の決まり事を作る」と言うことである。このルーティンワークと言うのは皆さんもよく聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

このように「本番前の決まり事」を日常的にできる以下のステップを紹介します。

 プレッシャーがかかってくると、私たちの心や体に様々な反応が出てくると言う事は皆さんもうおわかりだろう。足が震える、手足が冷たい、反対に頭がぽーっと暑い、筋肉硬く硬くなる、視野が狭くなる、心臓がドキドキする、唇が乾く、お腹が痛くなる、吐き気がするなどです。

 プレッシャーの克服法の第1次ステップは、こうした反応が自分の体に現れたら、まず、「おう、きたか」と言ってみてください。プレッシャーによって先程のような生理反応が起これば、大抵の人は「どうしよう」とうろたえてしまう。ところがそう言わずに、「おう、きたか」と言えば、それだけでプレッシャーを1歩突き放して、客観的に見ることができるようになるのです。そんな簡単なことで変われるものかと思うかもしれないですが、実はこの効果は抜群なのです。

 

 そして、プレッシャー克服法の第二段階としてぜひやってもらいたいのが、プレッシャーの正体を認め見極めるということです。わかりやすく言うと、明るくて正体がはっきりしていれば怖くもなんともありません。しかし、暗くてなんだかよくわからないと、怖くて仕方がなくなるのです。実際、何かしらで心の中を照らしてみると、「なんだ、こんなつまらないことで悩んでいたり、苦しんだりしていたのか」ということがわかってくるものです。

 事実プレッシャーには2つしかないということがわかっています。つまり、外から来るプレッシャーと、自分が家から生み出すプレッシャーの2つです。外から来るプレッシャーにはいろいろなものがありますまず環境であったり、その場の雰囲気、それから、天気や気温も施設のコンディションに影響を与えます。また、聴衆や観衆の存在も外的要因として私たちに様々なプレッシャーを与えてきます。

 また自分から作り出してしまう内側からのプレッシャーとしては、事に臨んで「勝ちたい」とか「うまくやりたい」とは誰もが思うだろう。しかし、その裏には、「負けたらどうしよう」とか「失敗したら格好悪い」とも思うものです。こうした成功への期待や失敗不安が入り混じって、内側からも私たちの心は揺さぶられるのです。

 このようにプレッシャーによる生理反応が感じられたら、それは外からか、それとも内側からなのか、あるいは両方からなのかと自問自答してみる。ステップ1以上に、客観的にプレッシャーを見ることができるようになる。

 

 そして、ここまできたら、まず外からのプレッシャーを処理してしまうことにしよう。プレッシャー克服法の第3ステップです。

 これまでに述べたような外的なプレッシャー因子はそのすべてを自分でコントロールすることはできない。つまり、自分でコントロールできないのなら、それは受け入れるしかないのです。こうした態度を身に付けるために筆者である白石氏は、よく、メンタルカウンセリングの生徒たちに、「心臓ドキドキさせているのが自分ではどうにもできないことだとわかったら、ジタバタせずに、『みんな一緒や』といつでもやるようにしなさい」と教えているそうだ。

 なんだそんなことかと言われるかもしれない。しかしちょっと周りを見ていただきたい。この、自分ではコントロールしようもない、外的プレッシャーに対して事あるごとに、ぶつぶつ文句を言っている人が成功しているのを、見たことがあるだろうか?その答えはあなたも知っているだろう。

 

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四つの感情レベル

 

 それでは今度は、自分が内側からかけてしまうプレッシャーに、対処する方法について述べることにしたい。まず初めに私たちの心の中でうごめいている感情を乱すいくつかの因子を紹介する。

大切な場面で人々の中に現れる感情には次の4つがあります。

 

1つ目 あきらめ

2つ目 怒り

3つ目 ビビリ

4つ目 挑戦 です。

 

 1つ目の「あきらめ」は、私たちが抱く感情としては最低のものです。例えば、選手があきらめの感情のレベルに入ると、まず目線が下がる。そして背中が丸まり、動作が明らかに鈍くなる。さらにはため息をつきながら、言い訳を口にするようになる。こうしたことを頭に入れて人の行動を観察すると、確かに心の有り様が見えてきます。

 

 2つ目の感情レベルは「怒り」です。これはテレビでスポーツ中継を見れば、しょっちゅう目にすることがあります。しかし、こうした怒りの感情が心を支配すると、体の中ではとても良くない生化学的反応が起こってしまう。「怒る」ことで交感神経が異常に興奮して、後でアドレナリンやノルアドレナリンが大量に分泌され、その結果、心拍数や血圧が急激に上がり、筋肉が硬くなって一定に疲れてしまうのです。「短期は損気」というのはこういうことでしょう。

 

 3つ目の感情レベルは「ビビリ」です。先程の「怒り」が高いネガティブエネルギーなのに対して、やってみようと言うポジティブなエネルギーが充満しすぎて過緊張状態になっているような場合を指します。外から見ると、非常に神経質室でせかせかした仕草が特徴的です。一生懸命やろうとしているので行動はとてもパワフルに見えます。しかし、例えば、ここ1番という場面で「ビビリ」の感情が心を支配すると、早く結果を出したいために、仕草がやたらと早くなってしまうのです。ただし「あきらめ」や「怒り」と違ってこの「ビビリ」と言う感情はそれほど悪いものではありません。確かに、このままでは結局、ミスや敗北につながってしまう。

 しかし、誰もがここを通り抜けなくては次の挑戦と言うレベルに到達することができません。つまり、「ビビる」ような体験を何度もして、それに慣れっこにならなくては、次に続く最高の状態には入っていけないと言うわけです

 

 そして4つ目の感情が、「挑戦」です。これまでの「あきらめ」「怒り」「ビビリ」の3つの感情は、そのエネルギーレベルや質は、それぞれ異なっていても、結果的には全て、敗北につながってしまいます。そういう意味では、この「挑戦」だけが成功や勝利につながるものです。そして人が一度、この感情レベルに入ると、それまではあれほど嫌がっていたプレッシャーをむしろ楽しいとさえ言えるようになります。チャレンジ状態に入ったスポーツ選手は、外から見ていても躍動感に溢れ輝いています。「楽しい」「笑顔」「リラックス」「集中」「冷静」「燃える」といったように、最高のプレイを見せた選手にその時のことを尋ねると彼らからは、決まってこのような言葉が返ってくる。

 

 このように感情がパフォーマンスに大きな影響及ぼすのであれば、それを良い方向へと導く手立てを講じなくてはなりません。

 それならば、仮にプレッシャーで硬くなったり不安で怖くなったとしても、それを外に見せるのはやめること。そして、うまくいっているときの自分をまず外側から徹底的に演じることが大切です。そして、感情をコントロールするために、まず、しぐさ、表情、姿勢、歩き方、目線、言葉といった外側の動作をコントロールせよと言うことです。

 

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自信はつくものではなく、つけておくもの

  

 誰でも「自信を持って話したり、行動ができれば、、、」と思っているのではないでしょうか。しかし実際には、本番に自信を持って望めないためにミスをしたり、負けたりする。そんなことになってしまうのは、実はほとんどの人が自信について誤った考えをしているからです。

 

それは、「自信大きさは過去の実績に比例する」と言う考え方です

 

 ある人によると「そんな考え方をしていては本当に勝負に勝てるものか」と述べている。試合に勝ちたいのであれば、それが終わって買ってから自信を持つと言うことではなくて、試合に臨んだ時に既に前もって自信を持っていかなければならないはずだと言うのです。

 例えば、「一流のボクサーほど、試合の何ヶ月も前からゴングが鳴るまでずっと怖がっているものです。怖いから練習をするのです。ところが三流のボクサーときたら、ゴングが鳴るまでは平気な顔していてろくに練習もしない。それが始まった途端に、ガタガタ震え始める。そんな感じでは一大場面で勝てっこないです。」恐怖心と言うのは火のようなもので、使い方によってはこれほど便利なものはないのですが、ちょっと間違えると、たちまち私たちを焼き尽くしてしまうのです。

 

  何度も何度も練習を繰り返すことで、「大丈夫、やれそうだ」というセルフイメージを作り上げる。自信が生まれる根底には、きちんとした根拠があり、その根拠を見いだすためには、自分を信じられるほどの努力が必要だということだ。その大きさこそが、自身の大きさと比例する。逆に言えば小さく凝り固まったセルフイメージを拡大し、「大丈夫。やれる」と思い込むことができれば、本番に先立って自信が持てると言うことです。

 

 そして、自信を身に付けるための目標設定を「今」始めよう。

 

 何度も繰り返しますが、本当の自信とは「これから自分がやろうとすることに対して、大丈夫、自分はうまくやりこなすことができる、と言う確かな感じが持てる事」です。こうした感覚を持つ良い方法が2つあるります。1つ目は適切で小さな行動目標を設定してそれを確実に達成していく方法。そして2つ目は、セルフイメージを直接改善する効果的な方法であるアファメーションを作り繰り返し読み続けると言うやり方です。ここでは1つ目の目標設定について述べていきます。アファメーションについては、ぜひ本書を手に取って読んでいただきたいです。

 

 きっと多くの人が口にする「もっと良くなりたい」とか「偉くなりたい」とう漠然とした目標がほとんどでしょう。漠然と目標考えると、ベストを尽くし方も曖昧になり、「一生懸命やっている気になっている」だけになってしまう。そうしていては、目標達成できないままで終わる。「天才とは、高みに上る階段を人に見せない人だ」と言う言葉があるように、凡人には到底手が届きそうもなく思える天才たちの所業も、実は細分化されたスモールステップを根気強く登っていった結果なのであり、ただ「その過程を人に見せないだけ」ということです。もちろんこうした天才ばかりではなく私たちでも、小さな成功体験を積み重ねることで、強固な実施を積み上げることができます。

 セルフイメージを改善し確かな自信を作るためにも適切な目標設定する技術が必要となります。高すぎて達成できない目標設定は自信喪失と不安を生み、力を失わせることにつながってしまいますそこで以下のような適切な目標設定のための10のステップを紹介していきます。

 

ステップ1  目標を正確に決める

ステップ2  いつまでにそれを達成したいか決める

ステップ3  その目標を達成できたときの自分にとっての価値を書く

ステップ4  なぜこの目標は現在達成できていないのか、どうすれば達成できるのかと自問自答する

ステップ5  ステップ4で抽出された問題点を書き出して、目標達成するための計画を立てる

ステップ6  その計画を実行するために必要な資源と目標達成後に得られる価値とが釣り合っているかどうかをチェックする

ステップ7  計画実行のためのスケジュールをカレンダーに書き込む

ステップ8  すぐに実施に取り掛かる

ステップ9  目標を達成する前に達成したときの自分へのご褒美を用意しておく

ステップ10  以上のステップが全て終了したら、この目標設定プロセスで書き出された内容を下にして目標の達成を成功させるために有効なアファメーションを書く

 

 このように、抽象的な目標を止めてらできるだけ具体的な目標立てるようにすることで、「今の自分」に何ができるか何が必要かを明確化することができるのです。

 

 

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まとめ

 

 本番、つまり試合や試験など肝心要の時に、日ごろ培った実力を100%発揮したいと、誰もが思うことでしょう。そのために、練習もするし体も鍛え健康にも留意する。しかし、それだけではなかなか思うように力を発揮することができません。技量や体と並んで、私たちには心と言うものがあり、それがどのように動いてくれるかで事の成否は大きく変わってしまうのです。「どうしたら心がうまく動いてくれるのか、という具体的なこの使い方や鍛え方について」ここでは、本書で紹介されている事例のごく1部をのみを紹介しています。もっと詳しく知りたい、学びたいと思う方がいらっしゃいましたら、是非本書を手に取ってみたください。マインドコントロールや呼吸法、姿勢や立ち方、集中状態の脳波など、ここでは述べられていない様々な「本番に強くなる」ための方法が学べますよ。

 

 いずれにせよ、本番に強くなるためには「メンタルコントロール」が最も重要ですそしてこのメンタルコントロールを行うのは自分自身です。自分に自信をつけるためには、たくさんの本を読んだり、たくさん練習したり、たくさん学んだり、たくさん経験を踏んだりすることだけではなく、「自分はできると自分を信じること」です。これが1番大切なことなのです。そのための具体的なメンタルトレーニング方法が本では述べられています。是非、ご一読してもらいたいです。

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

参考文献

白石豊 (2009年 株式会社筑摩書房

『本番に強くなるーメンタルコーチが教えるプレッシャー克服法ー』

 

 

2040年の未来予測

2月15日

こんにちは。

 今回は、成毛眞氏の『2040年の未来予測』という本を紹介します。

成毛眞氏は、元日本マイクロソフト社の社長であり、現在は、投資コンサルティング会社や書評サイトなどの代表を務めていらっしゃる方です。

 本書では、2040年には実現できているだろう、テクノロジーによる社会の変化、環境の変化、価値観の変化が述べられています。その過程にある、様々な犠牲や失われるものに、あなたが巻き込まれないために、その過程からあなたの可能性が開かれるように、必要なことが述べられています。

 これから起きる新しいテクノロジーの変革は、すでに今、その発芽が存在します。テクノロジーの過渡期である現在、様々な形でチャンスは足元に転がっています。そして、「今日」に、これから起こることの発芽が存在します。そんな今を見つめることで、20年後のあなたの未来が少しでも明るくなるように、本書が役に立つことを願っています。

 

 

 

目次

1. テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする

2. あなたの不幸に直結する未来の経済ー年金、税金、医療費

3. 衣・食・住を考えながら、未来を予測する力をつける

4. 天災は必ず起こる

 

 1. テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする

 事実、たった100年前から信じられないほど世界は変わっている。100年前の世界的な重要人物であったアインシュタインは、自身がノーベル賞を受賞した研究である「光電効果」が、100年後の世界でこんなにも応用されあっという間にテクノロジーが進化すると言って信じてもらえるだろうか。

 100年前ではフランスから日本まで40日間かかっていた船旅も100年後の世界では飛行機で12時間ほどになっている。またヨーロッパからわざわざ日本に来なくてもオンラインで講演できるし何なら公園を録画して後日見ることもできるとしたらどういう顔するだろうか。カメラもフィルムの現像など誰もしなくなっている。アインシュタイン来日を連日華々しく伝えた新聞は、現在の若者は、ほとんど読まなくなりつつあることも、受け入れてもらえないだろう。

 

そうこれらはたった100年前の話だ。

この100年間で全く信じられないほどテクノロジーは進化したのだ。

 

 しかし技術は突然現れるわけではない。アインシュタインの発見を現代に至るまで様々な技術者が応用し新しいものを作ったのだ。すでにある技術の改良や組み合わせで、登場することがほとんどだ。

 たかが20年前、2000年代初頭までは、自動運転は技術的に実現不可能とも言われていた。将棋でコンピューターが人間に勝つのも難しいと思われていた。だが、現実はどうだろうか。もし実現するとしても、ずっと先の事と思われていた技術が、実現している。しかもアインシュタインの時代と比べると加速度的に速くなっている。

 

 ここであなたの20年後を考えてみよう。

 窓の外を見渡せば、ドローンや空飛ぶ車が行き交う世界は、当たり前になっているはずだ。そこら中に監視カメラが張り巡らされ、至るところにセンサーが組み込まれ、あなたの行動ところが健康状態まで把握されているだろう。

 現在の時点で、多くの人は信じないかもしれない。しかし、20年後はスマートフォンのように誰もが当たり前に利用しているはずだ。そして新しいテクノロジーが出てきたときに懐疑的になるのが人間の性だが、恐れてばかりではいけない。

 そのためには、テクノロジーがどう世界を変えるのかを知っておかなければならない。テクノロジーに鈍感なのは大衆の証だ。テクノロジーの可能性を知り、そこにかけたものだけが他者から抜け出せるのだ。

 (チャプター1では、2040年までに出現するテクノロジーが詳しく述べられている。是非、本書を手に取って読んでもらいたい。)

 

 

2. あなたの不幸に直結する未来の経済ー年金、税金、医療費

 第2章では、経済を扱っている。2040年に果たして年金はいくらもらえるのか。税金はどれくらい払うのか医療費はどうなるのか。ここでは、現場をきちんと把握しながら未来に私たちが何をすべきか考えていきたい。

 

日本の財政は破綻する

 

 誰もが聞いたことがあるだろう。そのことについて心配している人をよく見かけるが財政破綻しようがしまいが、これからの日本がますます貧しくなるのは間違いないことを認識しなければならない。

 例えば、あなたが30代ならば昼寝800円のラーメンを食べ、夕飯に500円のコンビニ弁当食べることが10年前にもあったはずだ。変わらない光景がそこにあるわけだから、貧しくなってないと思う人もいるだろう。だが、これは裏を返せば、10年前から物価がほとんどわかっていないと言うことである。コロナ禍の前まで、海外から観光客が押し寄せていたが、あれは日本の観光キャンペーンがうまいわけでも、日本の自然が外国人の心をつかんでいるわけでもない。単純に自国でものを買うより日本で買う方が圧倒的に安いと感じているからだ。私たちが変わらない間に、他の国々は所得が増え、立地になり、自国での物価が上昇し、日本に行ってでも買い物したほうが得なのだ。つまり、日本は世界で見ると、安い国になったと言うことである。

 

 事実、日本の経済成長はほとんど見込めない。GDPの成長率も2030年以降はマイナス成長やほぼゼロとの予測が支配的です。これからの日本は食べるものに困るような悲劇的な状態にはならないだろうが、世界を見渡したときに、相対的にどんどん貧しくなるだろう。なぜなら少子高齢化が進み労働人口が減り、いくら生産現場の自動化やオフィス業務でAIの導入進めたところで、国全体の生産性の向上や経済成長には限界があるからだ。当然ながら、成長が望めない国の財政や社会保障の見通しは明るくない。

 

 働く人の数が増えないとなれば、所得税法人税が自然に増えることも期待しづらい。そんな中、体制を考えるなら現実的には歳入を増やすしかない。しかしこの歳入といって、まず考えられるのは消費税だろう。

 しかし、消費税だけで財源の確保は困難だ。消費税に踏み切らなければ社会保険料を引き上げるしかない。そもそも社会保険料はすでに上昇の一途だ。給与明細を見てみても、賃金上昇を上回るペースで社会保険料の負担が上昇している。10年前に比べて社会保険料の負担率は、一人当たり26%で増えているが賃金は3%しか伸びていない。

 

ここまで聞いて2040年の未来はお先真っ暗だと考えるだろう。

 では、来るべき未来のために、国民の懐を大きく痛めずに、私たち個人は何をすべきなのかそして国の歳入がどうすれば増えていくのかを述べていきたい。

 

 すべての問題は高齢者が増える事だ。これまで先の暗いような経済予測を述べてきた。しかし、多くの経済予測が見落としているのは、技術の進歩だ。

 医療や介護の暗い見通しも、あくまでも既存の技術の延長線上で数字を弾き出している。国全体の医療費や介護日を下げるためには、受信回数や量が質を下げるか、提供するサービスにかかるマンパワーを減らすしかない。前者はともかく後者はテクノロジーを使えば難しくはない。

 

 また「老後2000万円」問題が2019年に世間を騒がさの覚えている人も多いだろう。このことに対して老後に不安を抱いた人は多かっただろう。「老後には2000万円も必要なのか」と。しかし、これに対して大きな勘違いをしている。政府がまとめたレポートはあくまでも、「貯金額が2000万円程度あれば、年金と合わせて、月々55,000円程度の赤字が出ても、30年程度は無職でもやっていける」と指摘しているに過ぎない。また脂質を減らしたり、働く期間を延長したりすれば預金金額は2000万円もいらない。自宅があれば売却して、少し狭い家に引っ越してもいいかもしれない。

 

 若い人の中には「年金は、ほんとにもらえるのだろうか」と悲観している人もいるかもしれない。「年金をもらえないから、払わない」と考える人もいるだろう。こうした人たちに強調しておきたいのは、極論だが「年金がもらえない事は無い」と言うことだ。結論から述べると、現状の延長だともらえるだろう。ただ、厳しい角が待っているというのが正直なところだ。では我々が、今、年金を受給している高齢者と同じ額をもらうことは不可能だろうか。方法はある。それは、長く働き、年金をもらう期間を遅らせることだ。

 

 原稿では、年金受給を1ヶ月早めることに基準額が0.5%減らされる。例えば、70歳まで年金受給を繰り下げた場合1ヵ月ごとに0.7%ずつ増える。そのため65歳で受給開始の受給額の142%の水準を受け取ることができる。

 では具体的にどの程度遅らせれば良いのか。

 経済成長率が横ばいだと仮定すると、30歳の人は68歳4ヶ月、40歳の人なら67歳2ヶ月まで働いて保険料を納め同様に年金開始年齢を遅らせれば、今の65歳で年金受給が始まる高齢者と同水準をもらうことができる。

 

 つまり、年金はもらえる。だが、70歳近くまで働かなければならない。これが2040年の我々の年金のリアルだ。

 

3. 衣・食・住を考えながら、未来を予測する力をつける

 日本の人口が減少していく事は前章で指摘した。だが、世界規模では人口増加が続く。1950年に26億人だった世界の人口は2020年には78億人になったそして2040年には90億人に達するというシナリオが存在する。

 そこで問題となるのが食料だ。そんな中、注目されているのが「代替肉」だ。そのほか「培養肉」「遺伝子編集した食品」「昆虫食」というものも出てくるだろう。そして、これらに対して、多くの人々は、これらの食料に拒絶するだろう。

しかし、これらなような食品をテクノロジーで開発する分野(フードテックと呼ばれている)は、将来の世界において重要な役割を果たす。食文化は科学技術でした支えなければならない時代がすぐそこに来ているのだ。

 

そして次にシェアリングは巨大産業になるだろう。

 現代、ものを買わない人が増えている。これから、その結果はますます強まるだろう。「安かろう悪かろう」は過去の時代となり、安くて品質が良いものに溢れ、金をかけずに生活を楽しめるようになった。また金を使うことやものを持つことがステータスでなくなったと言う価値観の変化もある。インターネットへの常時接続が当たり前になり無料で楽しめる情報や動画音楽ゲームが触れているスマートフォン1つあれば金をかけなくても楽しめる環境が出来上がっている。

 そして、これからのシェアリングサービスでは、モノにとどまらず、スペースや移動手段、スキルなどもそうなるだろう。広いジャンルを赤の他人同士が売買したり貸したり借りたりすることができる。民泊や育児代行などもわかりやすい例だ。シェアリングエコノミーの市場規模は、2018年度の約2兆円から2030年には11兆円以上にまで広がる見解がある。これは、製薬業や電子部品製造と同程度の一大市場になるだろう。

 

やはりアフターコロナの世界で、シェアリング産業の存在は無視できない。

 

4. 天災は必ず起こる

 世界は今、環境破壊によるリスクがかつてないほど大きなものになっている。遠い未来のことだと思っている人もいるかもしれない。しかし2040年待つまでもなく今すでに起こっている。

 

 このまま何も対策をこうじなければ、今から2100年までに地球の平均気温は4度上昇する。これがどのくらい異常なことかと言うと、1880年から2012年までの世界の平均気温の上昇は1度にも満たない。気温が上昇すれば、海水の温度も上昇する。そうすると、ほぼ全てのサンゴ礁が白化、絶滅する。サンゴ礁には海洋生物の3割以上が生息すると言われており、結果的に数億人の人々の食糧事情が深刻なものとなるだろうなるだろう。

 海水の温度が上がれば、北極の海水や陸地にある評価を溶かし海面が上昇する。2030年頃には、海面が少なくとも15センチは上昇するとの試算もある。ちなみに最悪の場合、2100年には日本は熱帯化している。私の東京の昼間の気温は40度を超え、夜も30度をほとんど下回らない。米は取れなくなり、関東や近畿圏でバナナとパイナップルが栽培に適しているようになるだろう。また、温暖化は食料不足も呼び起こす。ただでさえ世界的な人口増加するにもかかわらず、水の枯渇は深刻化し、作物の収穫量が減る。こうなると、農作物の価格ももちろん上昇する。自給自足ができている国々でも、温暖化進めば自給自足が難しくなり、飢餓が蔓延する。飢餓が蔓延すると国々は食料を確保するため隣国に攻め込むかもしれない。

 

 これらは、突拍子もない話に聞こえるかもしれないが、日本があまりにも平和で現実感がないだけだ。このまま何も手を打たうたなければ、食糧不足は確実に来る未来だ。飢餓が蔓延し、戦乱に陥るのは、アフリカや南アジアでついこの間まで起きていた話である。

 

 また地球温暖化によって戦争が起こると指摘する人も多いだろう。

 確かに、資本主義先進国が繁栄したのは、植民地からの収奪であることに異論はないだろう。先進国同士は、植民地の資源をめぐって衝突した。戦争の理由は基本的には資源と富の収奪だ。1995年にある著名人が、発した警告がある。

 それは「20世紀の戦争が石油をめぐって戦われたとすれば、21世紀の戦争は水をめぐって戦われるだろう」というものだ。

 ちなみに、深刻な水不足に陥る地域は、パキスタンやインド中国だろうと予測されているそしてこれらの国々はいずれも核保有国だ。気候変動がもたらす不安や連鎖反応が最悪の展開になる事は広く知られている。

事実、気温と暴力の関係を数値化する研究によると、平均気温が0.5度上がるごとに武器衝突の危険性は10から20%高くなると言われている。

 

 これらのシナリオはあくまでも想定だとは言え、どのような対策を打とうが、2040年の世界が、明らかに現在より肌感覚で熱くなっているのは間違いないだろう。地球温暖化は、人口が増え、経済活動を続ける限り、回避は不可能だ。そして戦争と違って、世界の誰かによって適切な方針が決められ、あっさり回避することもない。あなたのあらゆる経済活動や消費活動が、地球温暖化の原因になっており、それが将来の物事のきっかけになりかねないことを、私たちは自覚すべきかもしれない。

 

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まとめ

 どうだろうか、これまであまり解決策を示さずワーストシナリオをひたすら示してきた。お先真っ暗な気持ちで不安ばかりが募ってしまった人もいるだろう。

 

 しかし、やはりこれらの問題を解決するのは、テクノロジーではないかと楽観的に考えている。その根拠を示せと言われれば難しい。100年前の人、は100年後には地震や噴火を完璧に予知できるようになると考えていたが実際はできていない。ただその一方で、なくなると言われていた石油は、枯渇していないし、核戦争も起きていない。公害が深刻化して住めないような場所でもない。危機に直面してもテクノロジーで解決の道筋を示してきたのが人類だ。それは本書を読めばわかる。地震も台風も温暖化も、これから20年先の未来には、今、あなたが必死に考えている光景とは違う景色が待っているだろう。

 

 日本について言うと、

 五流経済国家に落ちぶれる事はないが、高度経済成長期のような毎年の2けた成長は望めないだろう。地震や台風の被害は抑えることができても、リスクはゼロにはできない。つまりこんなの大きさわからないが、困難に直面するのは避けられない未来がまっている。

 

それでは、あなたはどうすれば良いのだろうか。

最後に1つだけアドバイスをしよう。

 

それは国を忘れることだ。

 

 日本国民であることを忘れろとか、国籍を変えろとかそういう話ではない。「あなたの力で国を変えよう」などと、間違ってもを思うなと言うことだ。この10年で国が変わっただろうか。政権が変わろうと、世界中を恐怖におとしいれた新型コロナウィルスですが、日本と言う国を大きく変える事は今のところつながっていない。

 

 今、これを読んでいるあなたは、国を忘れて、これからの時代をどうやって生き残るかをまず考えるべきだ。

 

どうすれば幸せな人生を送れるかという問いに全エネルギーを注ぐのおすすめする。

 

 生き残るためには、幸せになるためには、環境に順応しなければならない。生き残るのは優秀な人ではなく、環境に順応した人である事は歴史が証明している。環境に適応するには環境を知ることが不可欠だ。人間は想像力を超えた現実には太刀打ちできないつまり、最悪の事態を想定しながら未来を描いておけば、あなたの人生は、それより悪くはなる事は無いのだ。そして、そのシミュレーションができていれば、あなた個人に待ち受ける未来は、何も知らずにいたときの景色とは違ってくるはずだ。

 

 

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謝辞

  今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。あくまでも、本書は筆者の意見をまとめたもので、その中から、著者が心に残った部分を述べています。誤解を防ぐためにも、より理解を深めてもらうためにも、是非、本書を手に取ってもらえたら幸いです。閲覧ありがとうございました。

 

参考文献

 成毛眞 (2021年 日経BP社)『2040年の未来予測』

 

 

 

百田尚樹の日本国憲法

 

2月9日

こんにちは。

 今回は、百田尚樹氏著の『百田尚樹日本国憲法』という本を紹介します。私自身、政治や憲法に全く精通していないので、このような分野の本に手を出すことはあまりなかったのですか、私の好きな作家である百田尚樹氏の本だったので、この機会に読んでみました。本書では、日本国憲法、特に「憲法第九条」について、『今すぐのに憲法九条を改正すべき』だという、百田氏の考えや意見が述べられています。

 日本国憲法?第九条?と興味の「き」の文字さえ示さず、毛嫌いする人も多いと思います。しかし、そんな憲法に興味のない人にはもちろん、改憲派護憲派、すべての人に是非読んでもらいたい一冊です。なぜ、憲法改正が必要なのか。なぜ憲法改正が急務なのか。この本を読めばわかります。そして、震えます。無知がどれだけ怖いことなのかと気づいたときに。

 

 

目次

第一章 日本国憲法はおかしい

第二章 第九条に殺される

第三章 この国はどうやって守られてきたか

第四章 日本における「天皇」の存在

第五章 憲法誕生時に仕掛けられた罠

第六章 今こそ憲法改正を!

 

 日本国憲法はおかしい

 日本国憲法は1947年5月3日に施行され、2020年5月3日で73歳になりましたが、作成された経緯やその中身などツッコミどころが満載です。にもかかわらず、一言一句、改正されることなく今日に至っています。本書では、日本国憲法が世界的に見て、いかに珍妙なものであるか、加えて、これを後世大事にしている日本人の愚かさ、そして改正の議論さ許そうとしない日本社会の異常性についても語られています。

 人類にとってこれが正しいと言う憲法存在しませんその証拠に国ごとに憲法違います。同時に時代や情勢が変われば、それに合わせて変わるものであり、変えなくてはならないものです。事実、他の国は憲法何度も改正しています。

 ちなみに、第二次世界大戦後の1945年から2018年までにオーストラリアは誤解アメリカは6回韓国は球界イタリアは15回そして日本と同じ敗戦国のドイツは62回も改正しています。また、メキシコに至っては200回以上と言う説もあります。しかし日本は人として改正したことがありません。

 

 日本国憲法の内容は独立国家、日本のための憲法と言うより、GHQが日本を統治しやすくするための憲法と言う印象を受けます。第9条がその最たる例です。 独立国家のための憲法でないと感じる理由の1つは、緊急事態を想定した条文がないことです。国民の命を脅かすようなゆうじが起こった際は、通常の法律では対処できません。時間的にとても間に合わないことがよくあります。こんな時政府は超法規的な措置によって下段に対処する必要があります。だから憲法にはそういう場合に備えてのいわゆる緊急事態条項を明記しておく必要があります。

 

 事実、日本国憲法では緊急事態条項の規定がないために政府の対応が後手になることが繰り返されています。

 

 例えば、1995年の阪神淡路大震災では、兵庫県知事が県庁になかなか到着できず、自衛隊への出動要請が遅れました。これにより救えたはずの命が救えなかったと言う声も上がりました。

 また、2011年に発生した東日本大震災のときには、津波に流された所有者不明の自動車を撤去できず、救助が遅れることになりました。その理由は、「財産権はこれを侵してはならない」と書かれた憲法第29条に違反するからです。

 このような災害対策の反省を踏まえて、政府は2014年に法整備しました。しかし、とは言っても安心できません。有事の際は想定外のことが起こるものです。それらをすべて予測して法律として整備しておくこと不可能だからです。 ですので、日本以外の国は憲法に緊急事態条項を設けています。この条項に基づいて緊急事態宣言を発動し、超法規的措置を持って動くのです。

 また、新型コロナウィルスの対応においても緊急事態条項がないことが政府の足を引っ張りました。2020年1月に感染者が増加すると、不安を持った人々がマスクを買い占めました全国の薬局やコンビニエンスストアなどから、マスクが売り切れとなったことは記憶に新しいでしょう。政府はマスクの買い占めや、高額での転売の自粛を求めましたが、ほとんど効果はなく、マスクの転売を規制するだけで2ヶ月近くかかったのです。もし憲法に緊急事態条項が記載されていたら政府主導のもと迅速に対応ができたはずです。

 

 このようにメディアで取り扱われている憲法第9条以外にも多くの条項で改正すべき点が多くあります。しかし憲法護憲派は1度でも改正してしまうと、これからの改正を受け入れやすくなってしまうために、時代に合わせた、必要最低限の改正でも受け入れないのです。

 

 

 第九条に殺される

  日本国憲法を今すぐに改正しなければならない最大の理由は、第9条の存在にあります。この条文があることによって、私たちの生命は脅かされているといっても過言ではありません。第9条には一項と二項あり、次のように書かれています。

 

1. 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に行き希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

2. 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

 

 乱暴な言い方をすれば、私たちは戦わないと宣言しているわけで、他国に侵略されても対抗できません。日本の憲法学者たちは、第九条で、戦争の放棄を歌っても、自衛権はあるから、自衛のための戦いなら許されるとの解釈をしています。しかし、日本国憲法には、自衛のための戦いなら許されるはどこにも書いていません。

 

 第9条は非武装を歌っています。またどの国とも戦わないことを誓っています。つまり、非武装中立の宣言に等しいです。しかし、非武装中立がいかに危険な考えであるかどうかは歴史を見れば明らかです。

 第二次世界大戦後の世界では、人権への意識が広まり、植民地で暴虐の限りを尽くしてきた西洋諸国も、侵略がダーツをしてはならないと考えるようになりました。しかしながら、すべての国がそうなったわけではありません。現実の世界は、クリミア半島に侵略したロシアや、ウイグルチベット人たちへの、弾圧を強める中国を見ればわかるとおり、他国への侵略や他民族に対する達は現在進行形で行われています。

 

 ここで武装中立国スイスの戦略を紹介します。スイスは徹底した武装中立国です。スイスは戦乱渦巻く中をヨーロッパにあって戦争に加担することなく他国からの侵略も受けていません徹底して中立を保ち続けています。しかしこの奇跡は偶然に生まれたものではありません。200年にわたって平和を維持できたのは、徴兵制を引き、武装をしてきたからです。スイスでは18から30歳の男性には、245日間の訓練が化され、その後10年間29日間の訓練を6回受けなければなりません。訓練では銃の使い方などの技術を学びます。また、スイス国内の核シェルターの普及率は100%を超えています。数字上では有事の際、全国民を収容できることになります。ちなみに以前はすべての建物の地下にシェルター設備が義務付けられていました。国として高い危機管理意識を持っていることがわかります。徹底的に時刻を守りどの国の見方もしないそして自国を脅かす者には攻撃を加える。これがスイスのスタンスです。

 

 スイスを見ていればわかるとおり、平和は黙っていれば訪れるものではなく、命がけで勝ち取るものです。近年、中国は凄まじい勢いで軍事費を増大させています中国は拡張主義を掲げ南シナ海東シナ海、そして日本の領土である尖閣諸島を我が物にしようとしています。また韓国は毎年のように竹島で軍人所行っています。韓国の他国と言えば休戦中の北朝鮮だったはず。陸続きの北朝鮮に対抗するなら陸軍に力を入れるはずですが、最近では特に海軍の装備に力を入れているようです。つまり日本海を隔てた国、つまり日本を仮想敵国としているのです。 

 

 しかし、多くの国民は、こう思うでしょう。「万が一の時になったら、アメリカが助けてくれるだろう。」と。しかしアメリカ側の意見はほんとにそうでしょうか。もし仮に、韓国が攻撃を仕掛けてきたとする。日米韓で同盟を組んでいる現状がある中、アメリカが韓国を敵視し、日本を全力で守ると思えるだろうか。きっとそうしないだろう。これが現実です。そうすれば憲法で容認されていない交戦に対策を取るまでにも、政府による対応が必要になってくる。またそもそも戦闘力を持たない日本であれば、いつのまにか侵略されてしまう。中国やロシアならあっという間だろう。

 現に、ストーンフィールド・ターナー元CIA長官は、もしもロシアが日本に核ミサイルを打ち込んでも、アメリカは報復するはずがないと断言しています。ヘンリーキャッシンジャー元国務長官も、同様の発言をしています。日本に対抗する手段は無いのです。これが現実です。

 

 つまりここで言いたい事は、自国は自国で守らなければならないと言うことだ

どうして第9条を固持すれば、他国の軍隊に責められる事は無い、いつまでも平和な時代が続くと言う考えになるのだろうかそんな夢みたいな話が通用するほど、世界は甘くないのです。

 

 「平和主義者」を自称し、護憲を訴える人たちの意見は、基本的には皆同じです。

 「軍=悪」と決めつけながらも、中国の軍拡には、寛容な姿勢をします。また、憲法改正をすると日本は戦争する国になると訴える一方、北朝鮮の核開発は見て見ぬふりをします。なぜなら、もともとは、ソ連を擁護している共産主義者の集まりだったからです。このような共産主義者が、資本主義の端の番人である日本に武力という力を持たせないために、「憲法改正をすることは悪いこと」「第九条を改正をすると平和でなくなる」という思想を植え付けていったのです。その結果、知らず知らずのうちに、軍事力を持たないことは平和であり、とても良いことという思想が埋め込まれた。しかしこれは、いざとなったら侵略しやすい国にするための共産主義者に操られているに過ぎないのです。このような事実を知らない国民が増えていったために憲法がなかなか改正できないのだ。

 

 今こそ憲法改正を!

  多くの日本人はすっかり忘れていますが、自民党はそもそも憲法改正をするために作られた制度なのです。日本は自衛隊が生まれる1年前の1953年に、竹島を韓国に奪われています。GHQによって押し付けられた憲法では、国土も国民も守れないと気づいた自由党日本民主党の2つの保守政党が「自主憲法制定」を目的として合併して誕生したのが、自由民主党です。

 

 しかし現在、もし自民党が真剣に憲法審査会を開いたらどうなるだろうか。まず、メディアは間違いなく大騒ぎするでしょう。そして憲法審査会を先導した議員は連日、新聞やテレビで顔と名前をさらされて、批判されることになります。過去の不祥事まで掘り起こされるかもしれません。その議員は、次の選挙で落選する可能性が高い。さらには自民党が選挙に負け最悪の場合、再び下野することになるかもしれない。憲法審査会にいる自民党の議員たちは、これを恐れているのです。だから憲法改正に本気で取り組もうとしないのです。しかし、忘れて欲しくないのは、国民が与えた3分の2と言う議席です。憲法改正を訴えた党首のいる政党を、国民が支持したこのことを、自民党は重く受け入れるべきです。

  では、今の自民党議員に、本気で戦後体制からの脱却を目指している議員はどれぐらいいるでしょうか。野党候補とわずかな差で当選した議員や、比例代表でやっと復活当選した議員にすれば、選挙に落ちたら家のローンが払えなくなるし、息子の大学の授業料払えなくなる。国家国益の事など考えている場合ではない、そんな本音が透けて見えます。しかし彼らは憲法改正を歌う自民党で出馬したから国民を票投じたのです。

 

 今こそすべての国民に目を覚ましてもらいたい。そして、今こそ命をかけられる政治家出でよ。最後に、百田氏の第9条改正案を紹介します。

 

1. 日本国民は、侵略戦争は永久に放棄する。

2. 日本国民は、日本が他国からの侵略を受けた場合、徹底してこれと戦う。

  頭でっかちの法律学者や文化人たちは、他国からの侵略の定義が曖昧と言うかもしれません。また、徹底してと言う言葉が、抽象的だと言い出すかもしれませんが、いずれも馬鹿馬鹿しい指摘です。何をもって侵略とみなすか、どこまで戦うか、その時の国民と政府が判断すればいいだけのことです。

 

「他国からの侵略を受けた場合、徹底してこれ戦う」

憲法はこの言葉だけで充分なのです。

 

いざ憲法改革を!!

 

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謝辞

 今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。あくまでも、本書は筆者の意見をまとめたもので、その中から、著者が心に残った部分を述べています。誤解を防ぐためにも、より理解を深めてもらうためにも、是非、本書を手に取ってもらえたら幸いです。閲覧ありがとうございました。

 

参考文献

百田尚樹 (2020年 祥伝社)『百田尚樹日本国憲法

 

 

 

 

 

ハッキリものを言って嫌われる人、好かれる人の伝え方

 

2月9日

 こんにちは。

 今回は、野々村有紀子さん著の『ハッキリものを言って嫌われる人、好かれる人の伝え方』を紹介したいと思います。野々村氏は、元お笑い芸人で、現在は放送作家として活躍されています。最近は、ワイドショーなどの番組で辛口のコメンテーターのお仕事をされ、「毒を吐いても、世間にあまり嫌われない」方です。そんな野々村氏の「伝えること」において注意していることや心がけていることが紹介されています。そして、あなたの、日常の中にある「言いづらいこと」や「ガマンしていること」に対して、野々村氏独自の、解決パターンで気持ちが楽になる一冊です。

 

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目次

第1章 ハッキリものを言うにはちょっとしたコツがある

第2章 嫌われる 好かれる「怒り」の伝え方

第3章 嫌われる 好かれる「注意する」ときの伝え方

第4章 嫌われる 好かれる「断る」ときの伝え方

第5章 嫌われる 好かれる「お願い」するときの伝え方

 

第1章 ハッキリものを言うにはちょっとしたコツがある

  最近はなんだか、世の中がギスギスしているように感じます。上司や先生が部下や子供たちに向かって、ちょっと注意したり、強い物言いをしたりすると、すぐに「パワハラだ」「セクハラだ」「コンプライアンス的にどうなんや」とモラルやマナーを問われる世の中になりました。もちろん、良い面はたくさんあります。不当な弱い者いじめや、立場を利用した嫌がらせは、厳しく取り締まるべきです。ただ、そのせいで、部下や生徒や子供たちを「叱れない」「怒れない」「注意できない」なんて状況が生まれている気もします。

 

そこで野々村氏の実践パターンを紹介します。

『1つ目 相手を注意するときのコツ』

 例えば会社の勤続年数そこそこの部下や後輩が、とっても雑な仕事をしていたら、どのようにして注意しますか?

 「なんやねんこれ、やり直し!!(怒)」って言いたくなりますよね。ズバットしっかりつけたい気持ちめちゃくちゃわかります。けれど、今時そんな言い方をしたら即パワハラ認定。そこまで1人も頭ごなしに叱られたら、言われた相手は心閉ざしてしまう可能性が大きいでしょう。そんな時野々村氏はこんなパターンで返します。

 

「雑っ!!!」

一言。はっきりと、です。ただ単に驚いているのです。雑すぎる仕事と言うボケのツッコミと言っていいでしょう言葉の調子は強くても相手への非難ではありませんから相手も周囲もそこまで嫌な気持ちにはなりません。しかし言いたい事は十分に受け手に伝わります。

 ただし、イヤミな言い方はNGです。あくまでも素直な心で軽く発動すること。そして後でくどくど言わないこと。それさえ守れば、相手も素直に「次はもう少し丁寧に仕事しよう」と自然と思ってくれるはず。

 

『2つ目 相手を注意するときのコツ』 

  2つ目は「褒め説教」。これは軽く説教するのだけれど、最初に相手の言い分をしっかりと指摘してくすぐると言うことです。

 だから雑誌の資料渡された場合。

「〇〇さん、普段から何を言ってもロジカルに理解して、あれこれ全部言わなくても指示を理解してくれるから、そういうところをすごい助かってるのよ。」とまず褒めます。その上で「この資料は〇〇さんらしくないんじゃない。」もうちょっとだけ、丁寧にプリントアウトして閉じてくれる?と説教&やり直しをするのでするのです。

 

 誰かに何かを伝えるとき。いいにくいことを言うべき時。野々村氏はこうしたいくつかの形というか、パターンを用意しているようですそれを以下紹介していきます。 

 

第2章 嫌われる 好かれる「怒り」の伝え方

 怒る=大人気無い、我慢がきかない、恥ずかしいこと。そんなふうに思っていませんか?怒りの感情持つこと、それを相手に伝える事は、何も恥ずかしいことではありません。非礼や明らかなマナー違反に、あなたが怒りの言葉をぐっと我慢したとしても、相手は当然感謝をしなければ反省することもなく、悪いことをしたことにも気づかない。きっとこれからも繰り返して、他の人たちが同じ思いをすることでしょう。

 

 そんな怒るのが苦手な人は「怒る」のではなく「教える」に変えてみてはどうでしょうか?横暴すぎる店員さん。もしもその場の空気を悪くしたり、注意されたくなければ、直接本人に言わずとも、そっと店長にお願いして注意してもらえればいいのです。また、割り込みおじさんには、笑顔でさらっと、「並んでますよ」と「あなた別に割り込むつもりはなかったんだね、うっかりはいっちゃったんだよね、わかってますよ」と言うふりを、そっと教える。このように声を荒らげなくても、「それやめて」と言う意思が伝わるはずです。これで1つ世の中が良くなるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。でも、我慢しなくていいので、確実に「心がすっきり」します。怒る事は、悪いことでは無いのです。

 

第3章 嫌われる 好かれる「注意する」ときの伝え方 

 まず「注意する」という行為は、誰のためでしょう。自分のためではありません。(相手=あなた)の為を思っての発言です。そんなまずいやり方をしていたら、あなたが危ない。そういった考え方で仕事や勉強取り組んでいたらあなたが損をする。つまり、私が注意しているのだけれど、本当の主語は、相手であるあなたです。要するに、注意をしてくれている人は、全てあなたへの「もっと良くなれ!」と言うエールなのです。

 そしてここで注意をするためのいくつかのパターンを紹介していきます。

 「ふつう〜」と「あの時〜」は言ってはいけません。「ふつう〜」と言われた時、言われた側は、「普通って何?」となります。「普通って一体どこの誰が決めたの?」このように、普通の後ろに隠れて、自分の意見を言う事はちょっとだけずるいです。普通と比べてではなくあくまでも自分はこう思うんだけど、どう?と言うように話してみることが大切です。

 あとは、「あの時こうだった」かこの間おかしなことしていたよ。あれやめたほうがいいよ」などと、過去を振り返ってネチネチ注意することもやってはいけません。

 自分はしっかり覚えていても、言われたほうは意外と覚えていないもの。悪いと思ってやっていない事なら尚更。それいつ?そんなことあったっけ?と、モヤモヤしながら聞くことになるでしょう。そうなると、せっかくの相手を思っての注意も、いらぬ恨みを買うことにもなりかねません。だからなるべく(現行犯)での逮捕が望ましい。

 小さな注意ほど気がついたその場ではっきりと伝えましょう1日長い話より、ズバット短い一言。その方が心に残るものです。

 

 注意する目的はあくまで、悪いやり方を直してもらうこと。相手をへこませることでは無いのです。

 

第4章 嫌われる 好かれる「断る」ときの伝え方

 ホントのところは嫌なのに、頼まれ事を断れない。実は気が進まないのに、お誘いされると断りづらい。そういう方は、とても多いようです。このように頼まれごとやお誘いを断れない理由は、「断ったら相手との今後の関係性が悪くなる」からだと思います。その結果、除け者にされたら嫌だ。憂鬱だ。その後気まずくなるのは避けておきたい。そういう思考で、「へ、、。ぜひ、、」と答えてしまうわけです。

 けれど冷静に考えると、断れず、いやいやイエスと言ったほうが憂鬱になりませんか。しかし、やっぱりおかしな断り方をして、完全に環境を切らないほうがいい相手もいます。そんな時、相手との関係性を壊さず、きっちりと断れる言葉を紹介したいと思います。

 

 例えば、これからご飯でも行く?とか今週末飲み会があるんだけどどう?と声をかけてもらうとします。しかし、今日はこれから大切な家族との約束があったらこう言いましょう。

 

「えっーーーー!!ほんとですか、、、。もーーーなんで今日何ですか!今日に限って、別件が入ってるんです!!次は絶対に行きますので、必ずまた誘って下さいね!ね!」と。

 

 ここで大切なのは断る理由ではないと言うことです。の誘いに乗れないのは「旦那さんとデート」でも「子供との約束」でも、なんなら言わなくてもいいのです。むしろ大切なのは、本当は行きたいと言う気持ちは嘘でも、しっかりと、多少大げさに伝えること。嘘でなく本心なら、ちゃんとそれを見せるのです。

 断られるリスクを背負い、多少なりとも勇気を出して自分が誘ってくれた相対の敬意として、大人のマナーとして、相手を持ったちょっとした工夫が必要じゃないかなと思います。

 

第5章 嫌われる 好かれる「お願い」するときの伝え方

  事実、人は、人に頼られると嬉しいものです。しかし、断るのが苦手な人がいる一方、お願いをするのが苦手な人もいるようです。この根っこにあるのは、私たち日本人が「人に迷惑をかけてはいけません」と強く言われすぎたからかなぁと思います。しかしよくよく考えてみてください。誰かに何かを頼まれたりに自分が頼りにされるそれって結構嬉しくないですか?

  しかし、お願いをする際には、タイミングや方法が大切です。お願いをする事は、人の時間を奪うことであることを忘れてはいけません。相手が取込み中にもかかわらず、お願い事をねじ込んでいませんか?

 こういうことを考えているとますますお願いができなくなりますよね。だからお願いをする前に、相手の様子を見てください。忙しそうにしていないから。集中して何かをしていないから。あるいは事前に一声かけてみてください当然の権利とでも言わんばかりに、仕事に行き仕事中にいきなりぶっきらぼうに頼み事をしてくる人お願いよりも、自分の状況考えてくれる人のお願いこそ、ちゃんと聞いてあげたい誰だってそう思うのではないでしょうか。

 人を頼ってもいいけれど、それは同時に相手の命を削ってもらうことでもあります。だから、せめてお願いするタイミングを気をつけることを忘れないようにしましょう。

 

 どうやったら1番うまく、相手をできるだけ嫌な気持ちにさせないで、自分の考えや気持ちを伝えられるかを考えることが大切です。

 

 「相手を嫌な気持ちにさせない。」結局これが、嫌われずに好かれる人につながる気がします。そんな思いで作られた、野々村氏のパターンが、どこかの誰かの役に立つ日が来るのならきっと野々村氏の本望でしょう。

 

「怒る」は「教える」に。「断る」は「相談する」に置き換えてみましょう。少し冗談幅2文字に抑えてみるのも良いでしょう。伝え方を少し変えるだけで、伝わり方は大きく変わります。皆さんも是非、野々村氏直伝の、伝え方パターンを実践してもらいたいものです。

 

謝辞

 今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。このサイトでは要約や著者が心に残った部分を述べているので、より理解を深めてもらうためにも、是非、本書を手に取ってもらえたら幸いです。閲覧ありがとうございました。

 

参考文献

野々村有紀子 (2020年 株式会社クロスメディア・パブリッシング)『ハッキリものを言って嫌われる人、好かれる人の伝え方』

 ハッキリものを言って嫌われる人、好かれる人の伝え方 | 野々村 友紀子 |本 | 通販 | Amazon

 

 

 

 

 

 

 

「また会いたい」と思われる人

2月2日

 こんにちは。

 今回は、鹿島しのぶ氏著の『「また会いたい」と思われる人』と言う本を紹介したいと思います。本書では、接遇のプロが教える人間関係のコツを学ぶことができます。また会いたいと、思われる人にはいくつかの共通点があるようです。「相手に嫌われないようにする」のではなく、「相手に好かれる」ためには、相手の意見を尊重することでも、相手のために尽くすことでも、自分を犠牲にすることでもありません。その答えは、この本を読めばきっとわかります。是非、この本を手に取ってもらい、「人に好かれる」ための絶対ルールを知ってもらいたいです。

 

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「また会いたい」と思われる人: 「人に好かれる」絶対ルール (単行本) | しのぶ, 鹿島 |本 | 通販 | Amazon

 

目次

第一章 ここで「気を使う」

第二章 ここで「嫌われない」

第三章 ここで「喜ばせる」

第四章 ここで「アピールする」

第五章 ここで「信頼される」

 

 

第一章 ここで「気を使う」

 まず初めに、気配りの基本として自分からまず動くということが挙げられています。仕事ができる人成功している人を思い浮かべた時共通しているのがフィットはフットワークの良さであるように思います。例えばエレベーターに乗るときドアを押さえて私を先に通し自分が乗るやいなや、行き先階のボタンを押し、一緒にエレベーターに乗っている知らない方への気配りも忘れない。またカフェに入ればすぐに席を見つけいち早く私を上席に案内しメニューを開私が飲み物を決めるとすかさずタイミングよくウェイターを呼び止めて注文する。このように先読みをして周りのことがよく見え気配りができるように、どんな些細な事にも気を抜かずすぐに動く努力をしていると、周りから信頼を獲得することができ大きなプロジェクトを任されるまでに成長することができるものです。

  その他にも様々な気を使うポイントが存在する。ここではそのポイントを箇条書きにしていこうと思います。

 

1. コミュニケーションの第一歩として「相手の表情をよく見ること」

 相手の表情をよく見ることでその人のささいな変化に気づくことができそれが会話の種になりコミニケーションの輪が広がるでしょう。

 

2. 好感度の上げ方として「ノリの合う人と思わせること」

また、好かれる人の絶対条件として「第一印象を良くすることも」忘れてはいけません。第一印象を良くすることとして、まずは、元気な挨拶を毎日続けることから始めましょう。小さなことの積み重ねで、信頼を獲得することはできます。

 

3. 接客の盲点である「忘れ際をあなどらないこと」

忘れがちになるのですが、別れ際はとても大切です。仕事の場はもちろんなのですが、大切なのはそこばかりではありません。友達同士でも、仲が良ければ言うほど別れ際の余韻を大切にしたいものです。

 

特に男性は女性に対しても気を配って欲しいです。

「じゃあまたね」と言って別れた後女性が振り返ると、相手もこちらを振り返っている。もう一回と思って振り向くとやっぱり向こうもこっちを見ている。そんなことがあると女性は心が通い合っていると思い、「やっぱりこの人のことが好きだわ」と言う気持ちが高まるものです。逆に、自分がふと振り返った瞬間に相手が背を向けてさっさと立ち去っていくのを見ると、別に何でもないことなのだわと分かっていてもちょっと寂しい気持ちになってしまいます。そんなふうに、女心と言うのは絶妙なことも男性陣には、ぜひ覚えていてほしいものです。

 

第二章 ここで「嫌われない」

 第二章では、ちょっとしたことで差がつく、その人の好感度を上げるポイントを紹介したいと思います。

 まず大前提として、下品な言葉を口にしないということです。言葉遣いはその人の心を表すものといってもおかしくありません。女性がきれいな言葉遣いをしていると好感を持たれ、男性が丁寧な言葉遣いをしていると知性を感じられます。きちんとした言葉遣いをしていると相手を心地よくさせ、しっかりしている人だと思ってもらえます。そして、また会いたいと思ってもらえます。そうすれば、人間関係も仕事も人生も好転していくでしょう。

 

その他のポイントとして 

1「清潔感のある人になる」

2「相手の肩書を尊重する」

相手を立てること、尊重すること、敬意を払うこととただ単におべっかを使う事は次元が異なります。

 例えば、肩書のある人には媚びへつらった態度を示すのに、肩書のない人には横暴な態度をとったり、軽く見たりする。言うまでもなく、そんな人にはまた会いたいとは、決して思いません。人はは軽んじられたと思うと悔しくて、意外といつまでも覚えているものです。軽率な態度が恨みを買うことになりかねないのです。肩書があるなしにかかわらず、きちんと人としてのお付き合いをしていくことが信用につながるのです。

 

3. 相手の話を最後まで聞く

 人の話を最後まで聞く事は、相手を尊重していることを示す基本中の基本です。だからこそら相手の話を最後まで聞く人は本当に人に好かれます。そして信頼されます。また相手の話を聞く時、集中して聞くことが大切です。でないと大切な情報を聞き逃してしまうかもしれないからです。

 

4. 価値観の違いを受け入れること

 人の生き方は実に様々で、その生き方を決めている大きな要素の1つが価値観です。そして、時として、お互いの価値観が大きくぶつかり対立することもあります。ですが、その時、相手の価値観を大切にできるかどうかが大きな分かれ道になります。実際、自分と価値観がぴったり合う人を見つけるなんて「幸せの青い鳥」を探すようなものです。なので、自分の方から踏み込んで、相手のことを知る努力をして、少しでも価値観の合う人を探す。あるいは、自分の方からいろいろな人の価値観に合わせていく努力をする方が、現実的だし合理的だと思います。

 そのためには、相手の価値観を受け入れるだけの、心の柔らかさが必要ですし、相手に寄り添ったり、共感したりする、心の広さが必要です。多くの人と良好な人間関係を築きたければ、価値観は、皆それぞれ違うもの、多少でも合うところがあればいいなと思うべきなのです。

 

5. ポジティブオーラを放つこと

 人は、ネガティブな人より「幸せオーラ」を持っているポジティブな人のほうに集まってきます。そして、その人がポジティブかネガティブかを判断する大きなポイントの1つが「言い訳が多いか少ないか」です。

 言い訳が多い人は、ある意味「真面目」で慎重なのかもしれませんが、そんな人と一緒にいたいとはなかなか思えないものです。真面目であることも大切ですが、真面目なだけでは魅力も実力も磨かれないのです。どこか楽観的で抜けたところがある人、失敗しても言い訳をせずにチャレンジしていく人には、魅力を感じます。そしてまた会いたい、一緒にいたい、ついて行きたいと思うものでしょう。

 

第三章 ここで「喜ばせる」

 相手を喜ばせる好意の示し方として、「相手が好きなことを覚えておく」事は大きなポイントです。相手の好きなことを覚えているという事は、相手に対するさりげない気遣いでもあり、相手への関心の高さをアピールすることにもつながります。そしてこういう気遣いのできる人は人を惹きつけるオーラを放つようになっていくのです。

 

その他のポイントとして

1. 「相手の言葉1つひとつに反応すること」

 例えば、自分が誰かに話しているときに、話を聞いている側が、うなずいてくれたり目を輝かせてくれたりすると、「この人たちにもっと聞いてもらいたい」と思ってくるものです。つまり、相手の言葉ひとつひとつに反応することで、楽しそうに人の話を聞いているように見え、会話を盛り上げることができます。要するに、「相手を乗せている」のです。もちろん、実際に興味がある話題を楽しんで聞けるのが1番ですが、仕事の場では、興味がなくても、楽しんで聞いているように見せなければなりません。そういう意味では相手をよいしょするのですが、そうしたきっかけづくりは、結果的に話が弾みお互いの人となりが分かり、距離が縮まり、「この人にもっと話を聞いてもらいたい、また会いたい」となるのではないでしょうか。

 

2. 人に可愛がられる人になるために「人のアドバイス通りにやってみること」

 ある程度の年齢になると経験が邪魔をして人の言うことを聞けなくなることがあります。しかし、成功したいのであれば、先輩や上司、成功している人の言葉には素直に耳を傾けるべきです。素直にアドバイス通り動いてみる姿勢を心がけましょう。そして自ら経験を積みながら、自分なりの成功の方程式を作り上げていけばいいのです。また自分を慕ってくれて、アドバイスを素直に聞く後輩はかわいいものですし、何か失敗したとしても大目に見てやりたくなるのが人情です。また、新たな仕事に取り掛かるときには、チャンスを与えてやろうと言う気持ちにもなります。だから、素直な人は仕事も人生も好転していくのです。

 

3. 「場を和ませる自虐ネタを持つこと」

 色々な人と、素敵なコミュニケーションを築いていく上で、ユーモアはとても大切な要素です。ちょっとした冗談で、その場を明るくしてくれる人には、誰でも「また会いたいな」と思うものでしょう。それは、心が軽くなって「その場にいてよかった楽しかったな」と言う気分になれるからです。ユーモアが役立つのは、プライベートだけではなく、ビジネスシーンでも同じです。場がピリつくようなビジネスシーンで置いて、みんなの心をフッと和ませ、会話が回り始めるきっかけを作ってくれるのが、冗談でありユーモアです。そしてその場にぴったりくるのが「自分をいじる冗談」です。自分を下げるか、逆に相手を立てた冗談をすることで、誰も傷つかず、相手の気持ちをほぐし、和やかな雰囲気を生み出すことがきます。

 

第四章 ここで「アピールする」

 できる人の共通点として「お礼が早いこと」が挙げられる。人気のある政治家の共通点、そして「あの人はできる」と言われる営業パーソンは、例外なく「お礼が早い」ようです。お礼の言葉を受け取って、悪い印象を抱く人なんていません。それどころか、「こんなに早くお礼を伝えてくれるなんてよくできた人だな。信頼できそうだな。今度の交渉はなんとなくうまくいきそうだな」とプラスの感情を持つでしょう。 相手に対して、私は、「あなたに好印象を持っているんですよ」ということをお礼を通して、きちんと伝えてほしいものです。そして、相手に言う印象を持ってもらえると、何かあったときに思わぬ形で助けてもらえたりすることが少なくないのです。

 

その他のポイントとして

1. 「助けてと言える人になること」「甘え上手になること」

 自分1人では、何もできないと言う事は誰でもわかっているでしょう。ただ、頭の中で理解をしていても、プライドが邪魔をして、素直に助けてくださいと言えない人が結構いるようです。でも、考えてみてください。あなたは誰かに「助けてください」と言われて嫌な気分になりますか?確かに、「ちょっと面倒だな」と瞬間的に思うかもしれません。しかし、大抵の人は「自分を頼られているんだな」とか、「よし、何とかしてあげよう」と感じるはずです。誰かから何かを頼まれれば、「自分を認めてくれたんだ」「この人のために何とかしてあげよう」と思うものです。

責任のある立場の人こそ、「助けてください」と言う気持ちで、同僚や部下に接することが大切です。「みんなお互い様だ」と言う意識を持っている人の周りには、自然と人が集まってくるように思います。

 

2. 「夢や目標を公言しておくこと」

 チャンスを掴むには、自分のやりたいことを見定めて、そこに向かってまっしぐらに突き進むことが大切です。信念を持って、迷わず突き進む力を持っている人の周りには、必ず見てくれている人、認めてくれる人がいます。なぜなら、輝いているからです。プラスのオーラを放っているからです。

そして、そのオーラを放つためには、自分の目標を居続けること。そして人が見ている見ていないにかかわらず、努力を惜しまないこと。日々の積み重が自らのオーラを生み出し、運をつかむ大きな要素となるのです。

 

3. 「たくさんの本を読むこと」 

 幅広い知識がある人は素敵ですよね。人間的に余裕があるというか、ゆとりがあるというか、人としての大きさを感じます。私自身も、知らないことがたくさんあります。少しでも教養身に付けたいと感じています。そんな知識欲を満たすためには、まずは、本をたくさん読むことそれに尽きるのではないでしょうか。教養がある人のお話を聞くだけで自分自身の成長につながりますし、話を聞いているだけで心が豊かになります。そんな人に近づくためにも自分の興味がある分野だけではなく自分の生活の範囲外から離れた分野に手を出すのも面白いのかもしれません。

 

4. 「誠実、にでも対等に接すること」

 最近の若い人は、「浮くこと」を避ける傾向が強いと感じます。しかし、どこかで毅然とした自分を出していかなければ、信頼されることもなければ、責任のある地位に就くこともできないでしょう。そこで紹介したいのが「アサーティブ」と言うコミニケーションの方法です。

 アサーティブな態度とは、自分のことも大切に考えるが、同じように相手も大切にできる態度で、「率直」「誠実」「対等」「自己責任」を根底に置いたもので、自分の意見を主張しながら相手の主張も尊重することです。また、アサーティブを実現するためには自信を強く持つ必要があります。人の意見をしっかり聞きつつ、確固たる自信自分の信念を示せてこそ、周囲の人を安心させ、この人について行こうと思わせることができるのです。また、アサーティブを実現するためには、自信を強く持つ必要があります。人の意見をしっかり聞きつつ、確固たる自分の信念を示せてこそ、周囲の人を安心させ、「この人について行こう」と思わせることができるのです。やはり、自分に確固たる自信を持っている人、目的意識がある人、そして、その目的に向かって努力をしている人は、多くの人の心を惹きつけるのです。

 

 第五章 ここで「信頼される」

 どんな世界でも、どんな人でも、「約束を必ず守る」という事は何よりも大切です。また、絶対に人を待たせない、ということも、信頼されるために必要なポイントです。当たり前のことかもしれませんが、このような当たり前のことをしっかりと行うことが、信頼を獲得するために必要な最低限の基礎です。

 

結論として、

人として1番大切なこと、

「また会いたい」と思われるためには、

「努力し続けること」です。

 

 引き受けた事は必ず最後までやり通す。与えられた務めをきちんと果たす。頼まれた事はしっかりとやる。約束は絶対守る。どれも当たり前のことかもしれません。でも、それを完璧に実践するのはなかなか大変なことでしょう。

 

 それでも、努力を続けるべきです。たとえ、それを完璧に果たすことができなくても、努力する姿を見ている人が必ずいます。それは上司かもしれませんし、部下かもしれません。誰だろうと「あなたを見ている人が、あなたへの評価を決定づける」ことになります。

 

「また会いたい」と思われる人は、自分を信じ、相手を信じられる人なのでしょう。

 

 

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謝辞

 今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。このサイトでは要約や著者が心に残った部分を述べているので、より理解を深めてもらうためにも、是非、本書を手に取ってもらえたら幸いです。閲覧ありがとうございました。

 

参考文献

鹿島しのぶ (2019年 株式会社三笠書房)『「また会いたい」と思われる人』

 「また会いたい」と思われる人: 「人に好かれる」絶対ルール (単行本) | しのぶ, 鹿島 |本 | 通販 | Amazon